喪家の犬 漏網の魚

 7月14日。

 昨晩、ドブシーバサーたちは応天府に止まらず、開封府のドブまで侵していた。
 武松、おっちゃんぢょん、施恩の三人は隅田川延長上にある国内有数の伏魔殿付近で一通りの成功を収めていたのであった。
 彼らのドブ探索の意欲は、かつてシーバスに熱中していた朕よりも上回っている。
 いずれソーラス条約なんてくだらねえものに躓くことになるかもしれないが…。
 この国が、キリスト教白人どもに都合のよいシステムに同調してるから、無駄に敵を作り、恐れなければならなくなるんだろう。朕は中国、韓国より、アメリカこそ日本が退けなければならない、迷惑な国だと考える者だ。
 嘘つきどもが改心し、悪人たちを支えなければ、東京湾はもっと素晴らしいフィールドとして開花するだろうに…。

 思いもよらぬ、ドブシーバサーたちの行動と結果を喜び、その勢いに乗じ多摩川へ向かったこの日、まずは流れの様子を見ようと登戸に入る。
 現地に到着したところ、施恩が現れる。
 昨晩の詳細を聞くに、からエキサイティングな内容であったようだが、施恩自身は結局ノーフィッシュだったという。メインのスピニングロッドを先日事故で折ってしまい、代替のメバルロッドで臨んだが、これがまったくプラッキングにマッチせずバラしまくったとのこと。
 勤労学生といえども、すぐに高級ロッドを補充とはいかぬようだ。
 そうか次回は相模湖へ行くのか、そりゃ見事な狂気っぷりよなどと話していたところ、天空より大音声に朕を呼ばわる音がする。
 遂にフォースの降臨か、と見上げれば橋の上にはグランドマスターの秦明。
 同時に李立も到着し、このような平日に面子が揃う。

 今回の本命ポイントは中野島堰下エリアにあると踏み、そのつもりで構えていたが、早朝に西域まで駆けて先ほどこちらに帰ってきたばかりだという秦明は道なき道を歩く体力気力が残っていないとのことで、第二ワンド周辺で軽くやって帰りたいという。
 現在、第二ワンドには本命ポイントほどの力は無いが、太い流れを道標に回遊するナマズのこと。まったく可能性が無いというわけでもない。
 というわけで、朕と秦明はそそくさと第二ワンドを目指した。

 やはり魚はより強い流れを道筋にしているのは明らかで、流芯周りでのみ反応が出ていた。
 流芯上のラインを攻める秦明はスモールマウスのストライクを得るが、フッキングには至らず。
 風は南からということと、ベイトは濃いのでワンド内に入ってくる魚も居るのではないか、とワンド内を攻める朕はノーバイト。光量が落ちても進展は無かった。
 やがて秦明が流芯上でナマズのストライクを得る。
 フッキングが決まり、朕がランディングネットに収める。
 70超えのナイスサイズだったが、このナマズ、自力でネットから脱出し、オートリリース。
 釣り上げて、写真に収めてから一匹としてカウントする、というのが鉄のレギュレーション。しかし、一度はしっかりネットに収まったのだ、一匹としてカウントされるべきではないか…今後鉄のナマ師定例会で大いに議論されるべきテーマかもしれない。

 夜に所用のある施恩は帰宅。
 李立が第二ワンドへやってくる。登戸エリアには小型ながらそこそこスモールマウスはいたとのこと。

 やがて秦明が再び流芯上でストライクを得る。
 やはり、回遊組はここを通るが、エリアに長く留めるだけの力は無い。
 秦明はそれなりに満足し、ここで撤退。
 完全に平水時のパターンであることは明らかだ。

 既に朕もここから改めて中野島堰下へ行くだけの気力を失っていたので、上流側の流芯周りを追うことにする。
 上流側では朕が二度のストライク、李立は70クラスを足元バラし、と反応は得られたが、多くの個体を留めるだけの力は無い、スポットでの反応。
 粘ったところで好転は難しいと見て取れたので、ここで撤退とした。

 ※マー語
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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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