吟爺の消えた川原

 5月31日。

 ドブゲームから一夜明けてのレギュラーワーク。

 カルティバ2/0フックに換装し、ブレードチューンを施したZプラグのパフォーマンスはいかなるものか。ラッキークラフトのお手頃価格のビッグベイト、リアルカリフォルニアFの泳ぎはいかなるものか。ラトル抜きし、サイレントになったNW03は浸水せず浮いていてくれるのか。
 これらの実験的なベイトの他にはテラー35だけというストイックな備え。
 大幅な気候の変動はなく安定した状況が続いているのだから、ベイト選択には神経質になる必要もなかろうと思われた。
 タックルはASR866C/JIG&FROGにエクセンスDCを載せたセッティング。手持ちのキャスティングリールの中ではスコーピオン1501XTが何かと使い勝手が良いのだが、リールシートに載せた際の見た目の格好良さと、DCブレーキ音の魅力には抗し得ず、このセッティングでの出番が多くなっている。

 李立と合流し、ポイントへ向かう。
 対岸には数名のルアーマン。
 ほおかむりをして、ひたすら巻いているオバちゃんも居て、どこかキュートな雰囲気を醸し出していた。
 下流側には浸かりのルアーマンが居て、「厄介な…」と、思ったが、よくよく見てみれば、無駄に水の中を歩くようなこともせず、ポイントやベイト選択に「おや?」と思わせるものがあり、意図あってウエーディングしているように見受けられた。こういったレベルにある者ならば、必ずや有益な情報を得られるはずだ、ということで話しかけてみた。
 予想通り、この人物は釣りウマのアングルを持っており、我々が“何となく”で描いていた像を明らかにしてくれた。
 上手い釣り師というものは所作を見れば、だいたいわかってしまうものだ。

 対岸のオバちゃんは相変わらずルアーを巻き続けている。

 上流側にはスピニングタックルを持った三人組。
 エントリーの際に見かけた者たちだ。残念ながら彼らに心得は無いようだった。
 週末の都市部の宿命というものか。
 聞けば初心者とのこと。
 この中から、明日の探求者が現れないとも限らないのだから、捨て置くことはできない。
 理解されたかどうかは不明だが「何が釣れるのかわからない」という者に、ルアーで魚を釣るに当たっての肝を教えてやった。

 オバちゃんはルアーを巻き続けている。
 やがて旦那らしきオっちゃんが現れた。
 オバちゃんは釣れない不満を旦那にぶつけていて、不満の内容も妙に可愛らしい女の子チックなものだ。
 オっちゃんはそれを笑顔で受け止めている。
 ああ、あれこそが嘘つきとビッチではない、男と女というものだ。白々しい嘘つきとビッチどもの戯言に辟易している朕は、とても美しいものを見た気がした。

 さて、こちらの実釣だが、Zプラグはフック重量によってバランスが崩れてしまったようで、魚種不明のチェイスがあったのみ。
 リアルカリフォルニアはラトル音が邪魔に感じられたが、実際に引いてみると気になるほどのものではなかった。実際の効果の程は不明だが、内部反響音が大きいと多摩川では魚を遠ざけてしまう傾向がある。ノーマルリトリーブでは良く泳ぎ、いい感じでウェイクしていたが、ポーズ時の力は感じられず。BBZ-1シャッドの代用になるものかと思っていたが、別種のルアーであることが判明。
 ラトル抜きしたNW03はというと、見た目こそつぎはぎだらけの無様な姿となってしまったが、余計な味付けの無い、存在感だけでアピール可能な、いい感じのウェイクベイトに仕上がっていた。次回新利根釣行での採用決定だ。

 一方、李立はザラで何度かバイトを引き出していたがフックアップには至らずという状態が続いていた。

 そこで、移動距離を抑えてアピール可能なチャガースプークにチェンジしたところキャッチ成功。

 朕も続け、と気合が入ろうというところだが、対岸の花火の連中が打ち上げ花火を連発させやがった。この炸裂音で、ナマズが沈黙してしまうのは必至。

 Zプラグのフックセッティングという課題を残しての撤退となった。
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テーマ : キャリアを考える
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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No title

そのおばちゃんは近くに来るアングラーを執拗なまでに威嚇し河口湖ではこのワームが釣れるとか常軌を逸した発言、行動をしておりました…

自分はこの夫婦がいる時は釣りをせずに移動してますが…

Re: No title

きっと彼らには誰も触れられない二人だけの世界があるのさ!
ってか、河口湖ワーム禁止じゃないか!!

おれも遠目に楽しむだけにしとこ…。
プロフィール

dragon

Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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