屁のつっぱり

 5月6日。

 三日連続のフィッシングトレイル最終日。
 潮回りは悪く、積極的な魚の反応は得られないかもしれない、と覚悟しながらも多摩川にナマズを求めることにした。

 この日、張太守より連絡がある。
 某報道機関の多摩川スモールマウス撮影に協力の要請だった。
 白羽の矢が立ったのは、朕と李立。
 娑婆の諸々のことどもや、衆生に厭きれ、世間との関わり合いを望まなくなった朕は、このような話が来たところで浮かれはしない。
 しかし、李立の将来への足掛かりを考えれば、このような機会はとても貴重なものである。
 マスコミのバスに対する扱い、かかる世間への偏った伝達。DQNバサーはともかくとして、一般バサーは彼らに踊らされ、煮え湯を飲まされてきた。
 バスの問題に限らず、朕が大衆メディアに抱く感情は良いものではない。
 しかし、太守の意向が汲まれているのなら協力しても良い。
 また、取材意図の実際をこの目で確かめておくのも良いと思い、太守の依頼を受けることにした。

 話は当日に戻る。
 先日バギーが壊れてしまったぢょんは、ただのおっちゃんとなり、今日は徒歩とバスで膣太郎とのこと。
 言葉の意味はよくわからんが、とにかくすごい自信で登戸入り。
 グランダーロッドをフッコで曲げてやったことで勢い付いてしまったのだろう。
 朕は夕刻頃に出発しようとのんびり構えていたが、おっちゃんの勢いに巻き込まれ、昼過ぎの出発となった。

 この日もまた、おっちゃんはグランダーロッドで来ていた。
 今回はスモールマウスとナマズの入魂というつもりらしい。
 朕もミラクルステージを目指す者であるから、拝借し、使用してみたが、とても満足に使用できる代物ではなかった。
 いくらUSAシマノのクロコーチを使っていたとはいえ、よくもまあこんなロッドでフッコを獲れたものだ。
 さすがはおっちゃんである。

 ボイルは何度か見られたが、昨日からの流れからいけば釣るのは難しいだろう。
 当然ナマズもこの流れの中にあるのだが、魚影の濃さという点に望みを託すことが出来る。

 夕刻近づく頃になり、李立、武松、施恩到着。
 誰もが内心、おっちゃんが巨鯉を釣って大わらわという絵を期待しつつ、ナマズポイントを目指す。
 
 第二ワンド周辺は生命感薄く、早々に見切りをつけ、上流側に移動。
 上流側はアユらしき群れが一面に見られ、ナマズの回遊が期待された。
 本流筋のストラクチャー周りでは、おっちゃんが大きくはないがスモールマウスを発見。
 一昨日はラージマウス、昨日はシー、今日はスモールマウスという三日連続の大功を期待したが、成らず。
 その後、このポイントで武松がスモールマウスを水面でバラしてしまったという。
 一方、ナマズ狙いの方はというと、豊富なベイトフィッシュが居るにもかかわらず、光量が落ちても現れることは無かった。
 良くない日だとは理解していながら来てしまったのだ。仕方あるまい、と全員ノーフィッシュのまま終了となった。
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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