魔性のあと

 4月13日。

 何も見えぬまま迎えた二日目。
 

 一度温暖で安定したかと思われたが、再び寒暖差が激しくなり、今朝もやはり寒い。
 下り坂が続いているのは確かで、状況が良くないというのがわかる。
 しかし、ここはバスの生息が明らかなフィールド。何かしらのヒントを得られていてもいいはず。
 とりあえずの一尾すら厳しいと見込まれるまま始まるDAY2。

 水質が良く、ハードカバー、マテリアルにはっきりとしたストラクチャーが絡む場所。スポーニングの動きを抜きにしても、シャローにブラックを求めるなら常に意識する条件だ。
 新利根にはこれといった深場も無く、また深場は春のセオリーから外れているばかりでなく、どぎつい富栄養の霞水系では酸素量の乏しいことも想像できる。
 深場という概念についても、新利根では改めて考えなければならない。全体的な水深の浅い新利根では、1メートルという水深でもディープの役割を果たす場所もあるだろう。そしてこの程度の水深では、ボトムレンジから酸素が無くなるとは考えにくい。
 気温差の影響を受けやすいシャローでは魚がショック症状に陥っていることも考えられ、実際に腹を出して浮いているコイ科の小魚や、日向で動けずにいるブルーギーが見られた。
 状況についてあれこれ思考は巡るが、釣るためにすべきことは考えつかず。それこそ“全部使う、全部攻める”かのごとく、カバーの状態に応じてクランク、スピナーベート、ワームとそれぞれが打ちまくる。
 二日目前半ともなると、決めのキャストに入っていなければならないのにこの有様。
 そうこうしているうちに昼飯時を過ぎていた。

 うまカツ屋が開いていたので暖簾をくぐるが、生憎満席。
 並ぶとか、待つのが嫌いな我々は前々から気になっていた隣の釣具屋、アタックファイブを覗いてみることにした。
 霞が近いだけあってルアー関係は充実。図らずもホッグとパドルが合体したような、いかにも“ザ・菊元”というようなエバーグリーンワームを購入。
 時間を潰している間に、うまカツ屋の席が空く。
 ここは美味いだけでなく、福本マンガや板垣マンガが妙に充実しているのもいい。

 満足の昼食を終え、再びフィールドへ。
 ベッドの存在も考慮に入れ、ひとつのエリアを集中して打つことにする。
 あらゆるルアーを用い、きっかけとなる偶然を求めるが、気温も上がらず、脳内の深い霧は晴れぬまま、気付けば夕刻も近い。
 完全なお手上げ…。

 これ以上続けることに意味は無い、と判断した朕は撤退を宣言。
 せっかく茨城まで来たのだから、ランカーズに寄って帰ろうということになった。
 ランカーズ到着。
 ロッドを見ていたら、店長がB品9フィートキャスティングロッドを半額で売るという。
 どうやらエラー箇所がルアーキーパーだけでなく、ガイドにもあったようだ。
 確かに、ガイドのひとつが曲がって付いていた。しかし、キャストに支障が出るようなレベルでもない。
 他人の手に渡してなるものか、と当然朕はバイト。
 カベラス・フィッシュイーグル50/907-2のオーナーに。これで朕の所有するアメリカンロッドは12本にもなった。
 武松と史進はトライリーン・ビッグゲームにバイト。
 いい具合に散財し、業界に貢献。
 バギーのおっちゃんのシャークロッド話を店長に報告し、店を後にする。

 結局、この二日間、李立が30クラスを二本手にするのみであったが、バスフィッシングの面白味を堪能はできた。
 釣果を得られていれば言うことなしなのだが、これもまた面白さの一面である。
 再び霞水系に行けるのはいつになるかは不明だが、次回があるとするならば再び新利根をメインに据えたいと思う朕であった。
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テーマ : お仕事奮闘記
ジャンル : 就職・お仕事

tag : バスフィッシング ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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