鉄錆

 4月3日。

 雨。
 しかし寒さを感じるほどではない。
 悪くはないと思われた。

 既に、李立と施恩は現地入りしており、施恩が48センチのスモールマウスをキャッチしたという。
 多摩川であるがゆえ、一匹のバスが次の展開のヒントになるとは考えにくいが、やはりバスと聞くと黙ってはいられない。

 遅れての合流。
 やはりスモールマウスは単発だったようで、その後はどうにもならず。
 また、単発だったとはいえ、ここ数日の見えバスの通り道を観察していたため、施恩はこの一尾を拾うことができたのであった。
 昨日は彩国野池巡りをしてラージマウスをキャッチし、この日は40アップスモールと、二日連続のバス釣果にご満悦の施恩はここで撤退。

 まだ魚を手にしていない朕と李立は、雨、平日ということでプレッシャーが低くなっていると思われるマルタポイントへ向かった。

 マルタポイントに釣り人は皆無。
 到着時は今日こそ炸裂かと期待したが、まだルアーにアタックしてくるような状況ではなかった。その理由はわからない。
 陽が落ちれば或いは、とも思ったが、雨による増水がマルタの動きに制限を与えているかもしれないと思われた。
 堰開放のアナウンスも流れたので、移動の面倒さもあったが、マルタポイントを捨て、第一ワンドの様子を見に行くことにした。

 第一ワンド周辺には工事業者が付けた目印。
 ワンド内には産卵行動に入るコイやフナに満ちている。
 コイ、フナに混じるナマズも見える。
 川の豊かさを育む生産の場を、ただその場だけの経済のために壊せてしまう悪人どもに生きる資格などない。
 在来種が減るのは外来種のせいなどではない。
 更に、ここに見える魚は厳密に言えば在来種ではないのだが…。

 その後、ナマズは何匹も入ってきて、チェイス、バイトを見ることはできたが食い込むことは無く、ルアーを見るなり逃げていくナマズのほうが多かった。
 「この人たち、みんな釣られたことあるんちゃう?」
 思わず菊さん語を呟いてしまうほどの激渋状態である。
 やがて降り続く雨に、じわじわと寒さが身を蝕み、撤退を宣言。
 鉄のナマ師、完全なる敗北。
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング バスフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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