TOURNEYTRAIL DEBUT

 4月7日。

 昨日、ヘボから抜けられぬままモンスターと化してしまった弟子郁保四を嘆く、二十年来の友、紅蠍大先生の悲痛な訴えが届いた。
 朕の弟子でもあるのだから何とかしろ、と。
しかし、その弟子は釣堀にしか来ないので、もはや朕とは交わることもないだろう。今では入門の記念としてシャウラをくれてやったことを後悔している。

 そんな日の夜…
 武松とぢょんはドブでのゲームを満喫していた。
 スズキクラスが出ることはなかったようだが、いい釣りをしていた。

 我々多摩川流域住民にとって、シーバスとはきったねえ、ケミカル臭漂うドブで釣る魚だと刷り込まれている。
 かつて朕は都落ちした際、野内川なる鮭も上る川の河口部にシーバスを狙いにいったこともあるが、その美しいロケーションにかなり戸惑ったものである。
 また、荒川流入ドブにシーバスを狙いに行った際は、その見事なドブっぷりにシーバスの到来を確信したものだ。
 かようにしてシーバスとは、人間から見て不快な水辺環境の中でこそ釣るべき魚なのだ。

 この日、遂にランカーズから二本のTOURNEYTRAILが届いた。
 二本とも2ピースのスピニングロッド。
 10フィートモデルは2オンスまで背負える、ショアジギを意識したもの。9フィートモデルは3/4オンスまで背負えるシーバスを意識したもの。

 ニューロッドを手にし、サル番長と化した朕は9フィートロッドを持って、早速多摩川へ向かった。
 キャロライナリグ、リップレスクランク、ジャークベイトと試してみたが、予想していた以上に柔らかいロッドで、プラグの巻きの釣りには良いが、テクニカルなプラッキングやワーミングには向いていておらず、バーサタイルなロングロッドとはいかなかった。
 ロングキャストを必要とするシチュエーションでのみの出番となるなるだろう。

 一通りのルアーやメソッドを試しているうちに李立と施恩が到着。
 とりあえずのスモールマウス狙い。
 早々に施恩が見えバスを発見。
 ネストを張ろうとしている牡バスが一尾。どのポジションにあるかは不明だがシャローを窺うバスが一尾。
 この周辺をクルーズするバスが居るかもしれない、と無理やり希望を作りキャストを続けた。
 そうそう都合よくなど事が運ぶとは思ってもいなかったが、まだマルタポイントには多くのマルタ師たちがいる。
 そんな時間潰しの気の抜けた時間帯に、施恩がワンバイトを得ていた。
 しかし、完全にバスを諦めている態勢からの起ち上がりには無理があったようで、ドライブスティックをフックからずらされるのみに終わる。

 マルタポイント。
 ポイントにはまだ何人かの釣り師がいたが、徐々に引き揚げていく。
 水中の様子を見て歩くが、岸際からマルタの姿は見えない。先日から水温が下がり続けたためなのか、月齢が関係しているのかは定かでない。
 何故を突き止めることはできなくとも、バカ釣りには厳しいということはわかる。
 ここでは李立がコイをキャッチ。

 マルタが少ないのなら、ナマズにチャンスあり、と李立がナマズのバイトを得るが、刺さりが甘かったようでランディング途中でバラす。
 トップではまだ食いが浅いかと、朕はミノープラグを結び、スローリトリーブで緩みの部分を打つことにした。
 すると意外にもスモールマウスがヒット。
 40アップのグッドコンデションで、施恩は喜んでいたが、ナマズを意識してのポイント選び及びリトリーブをしていた朕は複雑な心境。
 スモールマウス狙いでのヒットなら喜びは大きいが、このヒットは完全にードである。
 しかし、この日デブットしたTTSS904にスモールマウスで入魂できたのは勿怪の幸い、と気分良く納竿できた。

 ※マー語
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング バスフィッシング シーバスフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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