嘘つきの都到来前夜

 2月9日。

 相次ぐホームでの惨敗。
 季節的に仕方のないことではあっても、連続ノーフィッシュというのは精神衛生上よろしくない。
 幸い、今は武松が遠征の足を保有している。
 次の休日には発勁へペチット遠征、という段取りになっていた。

 帰宅後、朕は悪人、嘘つきの帝都蔓延を阻止したいがため、娑婆を捨てたと言いながらも投票所へ足を運んでいた。
 オリンピックなど大きな雑音にしか過ぎないし、原発など扱いの面倒な危険物でしかないのだから。
 投票を終え、タックルの準備。
 シーバスが狙って釣れるような状況にはないと思いながらも、気付けばシーバス用のルアーが妙に充実している。
 何でも狙う朕ではあるが、淡水に於いてはラージ、海に於いてはシーなのである。

 武松、李立と合流後、横浜を目指す。
 
 第三京浜はバイク熱狂時代に走りまくった道。
 久しぶりにたこ揚げを食したく、保土ヶ谷PAに立ち寄ってみたが、たこ揚げはメニューから無くなっていた。
 しかし、腹は減っていたので、価格に見合わぬクオリティの飯を食い、発勁へ向かおうとしたところ、高速道路は通行止め。
 雪の残る市内一般道を走る羽目になり、朕のテキトーなナビゲートの末、ようやくポイント八景店に到着。
 いくつかの備品を補充しフィールドへ。

 まだ陽は高く、こちらも釣れるとは思ってもいないので、野島を中心に、平潟湾の様子を見て歩くことにする。
 大雪の翌日。
 冬の低気温。
 長潮。
 釣果を期待できる状況でないということは承知している。
 しかし、今後、このエリアで狙ってシーを得るために、地勢は知っておいたほうがいい。
 これは、偶然性を排した釣果を尊いものとするゲームフィッシャーマンとしての、当然の行動でもある。

 と、探索開始時、装備を確認してみたところ、朕はメバル用プラグボックスを忘れてきたことが発覚。
 幸い、ワームとジグヘッドは持ってきているので落胆はない。また、雪と低温の影響で、メバルのレンジも下がるだろうから、ワームで十分勝負になるだろう。

 野島を一周する。
 ブレークライン、カバー要素、ベイト、流れの道筋…魚の姿は直接見えなくとも、視覚から得られる情報は多い。
 ここから分析を進めるには、経験、知識のほかに、想像力も求められる。逸脱しない程度の。
 一回りしてみた結果、ここでシーバスを求めるのは無駄であると判断し野島から撤退。
 それにしても野島公園の公共駐車場は民間のものより高い。クズどもは他人から銭を取ることばかり考えているのでムカつく。

 人工の海峡に於ける岬要素のポイントへ。
 潮流の明らかなポイントである。
 朕と李立は、無いとは思いながらも、もしかしたら沿岸をうろついているシーバスに事故的遭遇ということもあるかもしれない、と地形変化を探りつつ、遠投で面を攻める。
 一方、武松は完全に狙いをメバルに絞り、シシィベイトで線の攻め。
 吉と出たのはメバル狙いの方。
 光量の落ち込みと共に、武松、立て続けに匹クラスをゲット。
 方針は決まった。
 来るか来ないか定かでないシーバスに時間を費やすより、メバルに匹サイズを求めるほうが賢明というもの。
 メバルエリアへ移動。

 このエリアでの匹サイズの行動経路や、状況ごとのパターンなどはかなり絞れていて、というより、まさにバス狙いと肝は同じ。
 エリアの構成を把握してしまえば、あとは風、流れを追い、レンジを探るだけだ。
 目でベイトの存在を確認できずとも、食物連鎖発生条件について知っていれば問題は無い。
 また、先日の温暖から急激な寒冷という気候変化の中で、この奥まったシャローのカバーエリアに上がってきた匹クラスが閉じ込められているということも考えられた。

 釣果に偶然性を求めない、というヒロ内藤の言葉に賛同する我々。
 武松12匹、朕6匹、李立2匹という結果を得る。
 粒クラスは数えるのも面倒なほどに釣れたので誰もカウントせず。
 匹クラスの獲得数は、シーバスに対するそれぞれの固執度が反映されるという形となった。
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tag : ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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