知慧の挑戦

 1月29日。

 先日、大川某なる者の本を読んだ。
 フォントサイズがカみちょうにデカいので知性が感じられず、内容もっそべえこいてら、という感想しか持てなかった朕は、仏陀には程遠いということを思い知らされた。
 しかし、実際にこれで人を騙せているのだから、騙しのテクニックは学べるのだろう。
 それに、朕がこれから騙そうという相手は、人間よりはるかに知能の劣る魚なのだ。
 やってやれねえことはねえ、と、先日チップガイドを交換したPZX664のフィーリング確認も兼ねてホームフィールド、多摩川へ。

 メインとなるルアーはソフトプラスチック。
 “バスはルアーじゃ釣れないからワームで”というところか。
 もちろん、彼らがいうところのルアー…プラグも用意してあるが、これらはキャストフィール確認作業のための要員。
 ストレートワームのスプリットショットリグでの探りとなるが、、当然のようにルアーじゃ釣れないからワーム、という考え方とは根本的に違う。
 このエリアで最も効率的なボトムレンジの探りと、確実な食わせを意識しての選択である。
 今回は動きの鈍いナマズを諦め、低水温期でも活動していると見られるスモールマウスを狙う。
 魚影が薄いということは承知のうえだが、ラージより早く然るべき動きを見せているということが、サマナ諸君の活躍によって明らかになっている。

 かくして登戸エリア入り。
 北風の直撃を避けられ、馬の背が本流筋まで延び、馬の背周りには適度な水深とカバーもあるポイントに入る。
 第一ワンドからの湧水、テトラ帯のどこかから湧き出る伏流水という要素を考えれば、バスのスポーニングに向かう動きに対する考慮を抜きにしても変温動物を寄せる条件ができている。
 鵜や、カイツブリもここでエサを漁っているかの様子。
 風は温かいというほどではないが南からのもの。

 さて、ここを重点的に…と、その前に、チップガイドを交換したプラチナムのキャストフィールを、と、レンジバイブ1/2ozクラスをキャストしてみたところ、素直に飛距離が伸びていく。
 フィネスワーミングからシーバスまで対応可能な理想のスピニングロッド、遂に完成。
 まだメッキしか釣っていないこのロッドにビッグフィッシュの魂を。
 フィネスワームをスプリットショットリグに組む。
 ボトムレンジをローインパクトでじっくり攻めるにはこういった弱いワーミングがよろしかろう。だからといって、ルアーは極端に弱くはしない。魚に認識されやすい適度なボリュームは必要だ。
 そしてひたすら回遊待ち。

 李立到着。
 朕のポイント選定に誤りはないか、先輩バサーとしての所見を述べたところ、李立も今日打つならここ、という意見。
 一安心とも言えるが、どちらも見立てが誤っていたということもあるし、そもそもこのエリアに入ってきているバスが数匹しかいないということもある。
 大繁殖どころか、通常の再生産さえ上手くいってるかどうか怪しい魚である。
 現在の水温でも動ける魚だとはいえ、居なくてはどうにもならない。
 それでも千載一遇を、というわけで、この見立てたポイントに張り付く。

 しばらくすると見覚えのある風体の者が現れた。
 施恩である。
 覚醒後のこの少年の話は聞くに値するものがある。
 今年すでにこのエリアで40アップのスモールマウスを釣ったとか。また、メバル狙いに通うエリアも我々の通うエリアと同じ所であった。
 
 ボトムレンジの回遊待ちは忍耐を求められる釣りであるから、四方山話をしながら機を待つのが最良の法。
 力は脱けているが、ロッドインフォメーションは常時感じている。
 やがて、馬の背周りにベイトが浮いてくるのが見えてくる。
 スモールマウスの回遊は外しても、ナマズが動けるならこちらのチャンスもあるかもしれない。
 と、気付けば17時近く。
 勤労学生の施恩は撤退。
 これを機に、朕と李立はスモールマウスを諦め第一ワンドにナマズを求めてみることにした。

 ぬるい水温。濃厚なベイト。コイの群れ。
 しかし、この日は待てど暮らせどナマズは現れず、やがてサイト不可能な光量に。ブラインドの巻きの釣りを試してみたが、李立がコイをスレ掛かりさせたのみ。
 厳しいのは覚悟のうえでの挑戦だったが、やはりノーフィッシュは悔しいものである。

※マー語
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング バスフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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