吹き荒れよ、アナーキズム

 1月13日。

 早川港でさんざんにやられて帰ってきた多摩川ナマ師たち。
 次回芒碭山巡幸は、シイラを岸から狙える時期になってからになろう。
 それまでに長めの強いアメリカンロッドを入手しておかなければならないだろう。
 候補は既にある。TOURNEY TRAIL/TTSS1006-2という2ピースで2オンスまで背負えるスピニングロッド、約70ドルという価格設定。
 と、ショアジギングに思いを馳せていたこの日、秦明、李立、武松らが、好適には程遠い状況下でのナマズゲームに挑んでいた。
 しかし、秦明がいても届かぬフィールドコンデションだったようで、李立がカナモJr式サーチをかけてもスプークしないナマズに口を使わせていた。

 すなわち、低水温で危険信号を認知できずにいる個体を発見したということである。

 1月14日。

 フィールドワークに出る時間はあったが、状況は昨日より下り気味の気候であったため休業。皆勤賞を逃す。
 月の魔法が魚の動きを支配するのは紛れも無い事実だが、月齢が味方しても低温のあまり動けなくなってしまってはどうにもならない。
 自然界の諸要素が与える影響を読み解くことは、釣法よりも重要なことであり、上手く流れを見極め、乗ることができた時だけ釣法が生きるのだ。
 
 1月16日。
 
 ここ数日の流れの中で、昨日が最低の日に思われた。
 今日は昨日より最高気温が三度高いとの予報。
 最低のポイントは脱けたか。
 期待できるというほどではないが、このわずかな上昇に、動き出す個体があるかもしれない。
 また、その絶対数ゆえほとんど望み薄だが、スモールマウスが通るという偶然を拾えたらラッキーだ。
 勝負は陽が出ている間だろう。
 というわけで、この日は出勤決定。

 せんずり地蔵前。
 まずは陽の当たるカバー周りを探ろうとスプリットショットリグを組んでいたところ、李立到着。
 水際に立つなり、心中にいかりや長介が現れる。
 「ダメだこりゃ」
 目の前の状況を見て、思考力が働く前に、無意識下で脳が情報を処理し、回答してしまったのだ。いわゆる勘というものであろう。
 しかし、去ったところで本命ポイントにはまだ他の釣り師たちがいる。
 朕はとりあえずルアーをキャストしつつ、李立に先日仕入れたザブラミノー11Fとビーフリーズ78SPショートビルのスイムチェックを頼む。

 ショートビルビーフリーズは強い流れのなかでも上々の泳ぎ。トウィッチ、ジャークのアクションも上出来。リップがオリジナルより短いので、レンジ的にも多摩川向き。
 惜しむらくは、これは偶然中古屋で見つけたもので容易に補充できないというところにある。近所の釣具屋を回っても、78サイズのビーフリーズはいずこもソルト仕様のものばかり。ソルトユーザーは、ソルトゲームでも浮いてくれるSPモデルが必要であるということを知らないのだろうか…。

 ザブラミノーはリッジの大型版なのかと期待していたが、凡庸なミノープラグという印象。それでも他のソルト用フローティングミノーに比べれば十分ましな泳ぎといえるレベルにあったが、リッジ90Fやラトル抜きフラッシュミノー110がある今、特に必要なベイトとは思えなかった。円天を積めばルドラだって買うこともできる。
 どうも、ソルト用として売られているフローティングミノーは飛び以外良いところが見られない…。

 やがて釣り座も空き、流していくが見えてくるものは無く、李立が一度バイトを得るが単発。
 やはり、今、魚たちは非常に厳しい環境に晒されていると判断できた。
 こういった時に粘ったところで、徒にルアーロストの確率を増やすだけ。
 

 左が朕のタックル。
 ロッド:シュープリームZ
 リール:シルスター・ピナクルデッドボルト
 ルアー:ゼロファイター

 右が李立のタックル。
 ロッド:コスモプラネット
 リール:シルスター・ピナクルビジョン
 ルアー:Uボート・タイプⅠ

 と、千夜釣行を懐かしんでの撤退となった。

 帰り際、通りがかりのじい様に、何が釣れるのか尋ねられたのでナマズだと答える。
 バスは?というので残念ながらいない、と答えたところ、それは良かった、バスは鮎を食ってしまうから居ないほうがいい、と寝ぼけたことを言う。
 そりゃあんた騙されてるよ、鮎を食うのはむしろナマズなんだと観察者としての真実を言ったところ、このジジイ、何も言わず背を向け去っていく。
 てめえから話しかけておいて、悪人どもに吹き込まれた良識とやらを打ち、こちらの話には耳も傾けず…最低のクズジジイだった。
 朕はこの嘘つきが早々に棺の中に住まわれるよう祈った。
 悪人や嘘つきと折り合いをつけ、ビッチに取り入るなどまっぴらである。
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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