業火燃ゆ

 12月14日。

 この日、朕は参加できずにいたが、鉄のナマ師たちは懸命の探索を行っていた。
 ジッターバグでいかに釣るかではなく、ルアーで釣ることを第一としているため、まず魚の来る条件を求めて行動している。
 そうやって行った先が常に正解であるとは限らないが、後に繋がるデータは得られる。

 今回は武松が何とか搾り出したという感じ。

 登戸堰下エリアは水路化側溝化が進んだために多くの魚が流され、流れが落ち着いた後も魚を戻すだけの魅力を失ったように思われる。

 このような由々しき事態を、目先の経済とやらのために進行させているのだから、悪人、嘘つき、ビッチ巣食う衆生に、天殺星の降臨を願うのは天子として当然の欲求というものであろう。

 12月17日。

 嘆かわしい現実を止められぬ非力な天子たる朕ができることといえば、押し黙り無明の業火を燃やし続け、ひたすらその身に暴力を養うことぐらい。嘆息は止まることをしらず。
 少しでも気を紛らわそうと、三日ぶりにフィールドワークを行うことにした。

 現地には李俊、張横の職人コンビ。
 今回は張横からラインとリーダーの興味深い話を聞くことができた。また、Bフォロワー、スイムトリガーがナマズに有効なルアーであるとラッキークラフトスタッフに話したところ、複雑な反応をされたとか。
 釣りウマとの会話は、知識をより深いものにできる貴重な時間である。
 多摩川という身近でお手軽なフィールドで、幾人かの達人に会えたことは、出家して道に入ったご利益というものであろう。

 それはともかく、達人二人の探りもむなしく、スモールマウスがこのエリアに入ってきた気配は無く、朕と李立はナマ師に徹底することにした。

 第一ワンドのベイトは先日より一層濃くなり、水況の安定を併せ考えれば、ナマズの進入は確実であることを示すものだった。
 そして、ナマズは光量の落ち込みと共に現れた。
 しかし、ここに現れるナマズに対し、我々はもはや打つべき手を失っているかのように、一切の反応を得られることなく玉砕。
 イージーキャッチが魅力だったナマズも、今や難易度の高い魚になっている。

 活動可能範囲内でベストと思われる場所でこのような惨状。魚は確実にいるというのに…。
 頭を抱え、帰宅してみれば訪問者あり。
 開門を許可すれば、それは幸福の使者。
 ランカーズより、セントクロイ・アヴィッド66MF-2の到着。次回釣行への喜びに満たされる。
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テーマ : 夢へ向かって
ジャンル : 就職・お仕事

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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