カベラス・プラチナムZX デブット

 12月3日。

 ASR824Sの再来を期待して入手したプラチナムZX664-2。
 ASRは6,10フィートだったが、プラチナムは6,6フィート。サーフ、磯、遠浅の河口、異常に高い足場の港などといったロングロッドが求められる特殊なシチュエーションでもない限り、6~7フィートのロッドというのは非常に使い勝手のよいレングスだと思っている。
 しかし、このレングスで強いスピニングロッドとなるとなかなか無い。
 国産ルアーロッドは小さなマーケットで、どうしてこれほどまでに細分化されなければならないのか?というほどに商品点数があるが、いざ求めるスペックの物を探すと見つからないという困った現象が起きていた。
 ワールドシャウラに求めるものがありそうな気もしたが、いかんせん高価すぎる。
 そこでフェンウィック以外のアメリカンロッドに目が行った次第だが、手にしてみて、何故もっと早くその良さに気付かなかったのか、と後悔している。
 工芸的な能力では秀でる日本人も、ルアーフィッシングに対する理解度は、先住民から土地を奪い、築き上げてきた連中には及ばないといったところか。

 さて、待ち望んでいたロッドのデビュー日である。
 1/2ozクラスのリップレスクランク、中量級から軽量級までのミノープラグ、ワームを用意し、多摩川でのオールレンジをサーチできる態勢で臨む。

 今は冬なのか、晩秋なのか、実際のところはフィールドに足を運んでみないことには判断できない。そして、行ってみたところで真実はわからぬままということも多々あるし、季節の進行度合は水塊の規模、構成条件によっても違ってくる。
 
 何はともあれ行ってみることだ。
 まずは冬の低水温期にポイントを絞りやすい世田谷宇奈根に入ってみることにした。

 適度な水深があることと、陽の当たるカバー群、流れが生み出すフィーディング場の存在がこのエリアの強みよ、と下から上まで水辺を覗いてみたが、ベイトの気配が皆無。これではキャストする気も起こらない。
 一度もキャストすることなく、ベイトの存在は日々確認できている登戸へ。

 登戸には既に李立が到着していた。
 宇奈根エリアの様子を話し、やはり登戸かということになる。

 このエリアのスモールマウスの可能性は既に捨てている。
 光量の落ち込みによって現われる第一ワンドのナマズに的を絞ろう、ということで、それまではニューロッドのフィーリングを分析しつつ、とりあえずのキャスティングを繰り返していた。
 予想通り、ハナクソシンカー使用で軽量小型のソフトプラスチックには厳しかったが、自重のあるルアーを使えば、フィネスリグもこなせる。感度については何ら問題は無い。
 また、スピニングという特性を考えれば、重量はありながらも飛びの悪さから出番の少なかったラパラのキャストにも使える。テーパーデザイン、ロッドを曲げた際の感触からすれば、バイトを弾いてしまう質のものではない。
 まだ魚を掛けたわけではないが、間違いなくASR824Sの不在を補えるロッドだ、という実感を得る。

 やがて頃合を迎え、我々は第一ワンドに入った。
 水温、ベイトの規模は申し分なし。
 ナマズは二匹目視でき、手を出してみるが案の定躱される。
 サイトマスターが力を失う光量になってから、朕はワンド入口方向に進入してくるナマズの可能性を求めた。
 一方、李立は諦めずにワンドの奥に入り込んできているナマズを視覚で追い続けていた。

 そして、釣果を得られたのは李立の方だった。
 
 見切りの早い朕と、ひとつの事象にこだわる李立。
 同じ師に学び、同じようなフィッシングスタイルでも、それぞれの個性によって結果は違うものとなった。
スポンサーサイト

テーマ : お仕事奮闘記
ジャンル : 就職・お仕事

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

dragon

Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

最新記事
月別アーカイブ
リンク
検索フォーム
QRコード
QRコード