再びの親征

 11月21日。

 昨日、李立よりナマズ狙いの奥義を教わった武松が、ひとりしてナマズをとらう、という功を成し遂げていた。

 スモールマウス狙いの腕はありながらも、初心のものには常に謙虚に応対する姿勢が生きている。
 こういう謙虚さはナマ師見習い格下げのカナモJrにこそ備わっていなければならないものだったが、早くも新弟子のほうが上回ってしまった。

 素手で虎を倒す武松と、兄貴の威光を借りて街を牛耳る穆春では格が違うということか。
 李立のホーリーネームHN命名は失敗だったが(いずれ岳飛か楊令に改めなければならないと思っているが)、武松というホーリーネームHNを付けたのは大正解だった。

 さて、餌鱸リールを手にした朕である。
 エクスセンスDCはソルトでの使用を想定して買ったわけでもないが、今日明日と連休。せっかくだから、シーバスをまた狙いに行ってみようという気分になっていた。
 かくして、再び多摩川下流域銀輪行幸決定。
 前回、飯屋探しで要らぬ時間を食ったという教訓を生かし、今回は合流してすぐにしっかりと腹拵えをし出発。

 一気にポイントを目指しつつも、気になるところは見ていくことにする。
 前回、本流とは瀬で分断されていた丸子堰上ワンドが本流と繋がっていて、丸子堰が閉じられたことを示していた。
 堰下には相変らず数人のルアーマンが居て、手練れ風のアングラーもニ、三人見えたが、光量、水深、ベートといったものからクールな予感は得られず、一瞥しただけに留めた。

 第二京浜より下流一帯。
 前回はコイ師が陣取っていたため入れなかったポイントに入る。
 が、ベートの気配が皆無。
 水にサビのような粒子状のものが含まれていたこともあり、これが地形的な魅力を殺していると思われた。
 結局、前回李立がシーバスを得たポイント一帯へ。
 川の流れと潮位の変動が及ぼすベートへの影響を知るには絶好のポイントである。
 水中のすべてを目視することは不可能だが、こういった場所では視覚情報からだけでも様々なことが想像できる。
 朕がクリアウォーターを好むのは、視覚情報から理を起こすことが出来るからである。
 魚を釣るとか、魚の引きを味わうとかよりも、朕が釣りの醍醐味を味わっているのはこういった作業をしているときなのだ。 
 もちろん、ジムの言う通り、釣りの醍醐味はキャスティングであるということは重々承知している。と、エクスセンスDCのキャスト音に酔い痴れようとしたが、今回はラインセッティング大失敗。
 朕のキャスティングスタイルとライン特性が噛み合わず、バックラッシュ頻発。パワープロの劣化の早さにいささか嫌気がさしてきていたので、試しに買ってみたよつあみPEだが、メリケンラインに慣れ親しんで10年以上経つ身には正直しんどかった。
 これからは日本円で暮らせるわけだから、ブレイデッドラインを使うなら、劣化の早さを気にせず、パワープロを定期的に巻き替えるようにしよう。

 キャスト回数に対してまともにリトリーブした数は少なかったが、朕が一度フッコのストライクを得る、が、これはフッキングを決められず。
 ストラクチャーに絡むベイト、水量の関係から諦めるべきではないとフィールドの表情は示していたが、昨晩仕入れたタイダル123Fを投げ切らし、意気消沈。
 異常なまでのバックラッシュでラインが致命的なダメージを受けていたのだろう。
 仕留めのためのベイトはこれだけではないので、朕も李立もめげずに移動とキャストを繰り返したが、寒さと空腹を機に中断。
 気分転換とエサの補給を兼ね、田園調布のタックルベリーを目指すことにした。

 売ります~、買います~、叩きます~♪
 というわけでタックルベリー。

 店頭ではすっかり見なくなってしまったビーフリーズ78SPと、バスバブルの名残香しい“コホクリアクション”カラーのメガバス購入。
 タイダル139Fもあったので、これは即使うべく購入。

 買い物を済ませ、バイクマニア時代によく食っていたラーメン屋を探すがどうやらタックルベリーの近くにはなかったようだ。
 結局コンビニでカップラーメンだ。
 郁保四なら「フィールド行って、カップラーメン食うだけで十分」なのだろうが、我々は釣り命、フィッシングジャンキーのアングラー。魚を見ずして満足できるわけがない。
 だからといってシーバス狙いの次の策があるわけでもない。

 確信など無かったが、帰路のことを考え、とりあえずの丸子堰下へ。
 しかし、このような思考では良い結果を得られるべくもなく、買ったばかりのタイダルをお布施し、殉教の旅の終わりを知らされることとなった。
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テーマ : 働くということ
ジャンル : 就職・お仕事

tag : 多摩川 ルアーフィッシング シーバスフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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