FC2ブログ

晩秋行幸録

 11月14日。

 ナマズ狙いの強力なパターンを見つけられず、苦戦続きの日々に気分転換をしようと以前から李立と話し合っていた。それが霞水系釣行だったのだが、生憎、日本円の到着が間に合わなかった。
 ラージマウス釣行の夢は潰えたが、シーならその気になればチャリでもいける。
 風が弱ければ丸子より下へ行こう、ということで迎えた当日。

 天候は良好。
 若潮翌日の中潮。
 シーバスを狙って釣ることが可能なポイントを目指す。
 中流域の地形を大きく変えた増水の影響、下流域ではいかほどのものか。
 散々時間をかけて辿り着いた挙句、ポイントが消失していたなんてことも無い話ではない。
 何はともあれ、朕の目指すポイントは、突出した狭いシャローフラットが冠水している時間が勝負。
 満潮時刻にはポイントに入っていることを意識してペダルを漕ぐ。
 李立と合流。
 記憶にある現地の概要を語りつつ川を下る。

 途中、前回気になってはいたが、光量が十分ではなかったためスルーしたワンドの様子を見ることにする。

 クリークからの流れが入り込む、適度な水深とカバーのあるプロテクトエリア。
 コイがわだかまっていて、小魚も多い。
 本流とは瀬によって隔離されているが、ナマズなら入って来れるかもしれないし、現在ナマズはカバーに隠れているかもしれない。
 シーバス打ちの帰りに寄ってみようということにした。

 丸子堰下。
 平日の日中でもアングラーはいて、浸かり組もいた。
 堰は開放されていて、それは宿河原堰下流域の可能性を示すものであった。
 このエリアの最大水深と光量を考え、ここはスルー。

 移動を続けていくうちに、人間の燃料が不足してくる。
 ガス橋近くにすき家があったはずだが、バイクとチャリでは距離感が全く違っていて店を発見できず、無駄に時間を費やし、やむなくコンビニで補給。

 長々と時間をかけて、ようやくポイント到着。
 登戸から第二京浜下流エリアへ。
 みっともないムチムチコスチュームどもが乗るようなチャリなら散歩程度の道のりだろうが、ママチャリでは旅の域である。 

 何箇所かあるポイントを見て回り、地形が昔来た時と変わっていないことに安堵。
 ベイトの群れも見える。
 ここではアユではなくボラだ。
 光量のあるうちはリップレスクランクで表層より下を意識して打つが、ショルダー部にある沈みテトラを恐れ、腰の引けたリトリーブとなる。
 このテトラ、過去に何度もお布施を強いられた厄介なカバーだが、この急峻さと複雑さがポイントに力を与えているともいえるものなのだ。
 ポイントを一流ししてみたがシーバスの反応は無く、時合にはまだ早いか、と、他のポイントも見ておくことにする。

 広く本流に伸びるサンドバーのシャローフラットが終わり、明確なブレイクがあり、岸に流れの寄る、シーバスの通り道と目されているポイントまで歩いた。
 しかし、釣り座にはコイ狙いのロッドが三本。
 シーバスの通り道は他魚種にも一級ポイントということか。
 無駄に歩くこととなってしまったが、李立にはシーバスを狙うべき条件について実地で知る良い機会となっていた。

 最初のエリアに戻り、ベイトの様子を見ながらポイントを行き来する。
 既に下げに入っていて、シーバスも水面を意識しているはずだ、ということでルアーをミノープラグにチェンジ。
 手持ちの、シーバス用として売られているミノーは日中使いものにならないということが判明。ステディリトリーブでは泳ぎが大味。速引きでは泳ぎが破綻する。これでは視覚を頼りに捕食する魚を騙しおおせない。
 結局、大き目のトラウト、バス用として売られているミノーやラパラの出番となる。
 フラッシュミノー110、リッジ90F、フラットラップ10、シュマリ11Fをローテーション。光量的に上だろうと思っていたが、無反応。
 レンジを下げるべきか?とリップレスクランクに結び替えようとしたところ、李立がストライクを得る。

 いとも容易く寄って来た魚はフッコ。
 ヒットルアーはこれまたバスルアーコーナーに置かれているハードコアミノー・フラット。
 李立が使用していたロッドはエアバイパー・ファイアモカシン。ジグ、ワーム用のロッドだがシーバスを乗せることが出来ていた。これはテーパーデザインが優れているという証であろう。
 吉田秀雄のプロデュース力に敬服せずにはいられない。
 ザウルスに特に思い入れは無かったが、ここへ来て倒産を惜しむものである。

 ああ、懐かしくもかつてない充実感を得られたバスバブル期。
 今にして思えば、家族みたいなものやコミュニティがあった、どこかよそよそしい幸せの時より、喜びがあったのではないかとさえ感じられている。
 これからはそれを取り戻すことに力を入れていこう、と千夜釣行的風景の中に思うのであった。

 シーバスは李立の得た一本のみであったが、帰り道を考慮し粘らず遡上。

 途中、メジャースポット、丸子堰下の様子を覗いてみたところ、中洲へは浸かりをせずとも渡れる状態になっていた。
 釣り人の数も少なかったので手を出してみたが、ルアーを一個ロストするだけという虚しい結果に。

 日中チェックしたワンドへ。
 ナマズ狙いである。
 十年程前にはラージマウスをよく見かけ、JOY兄いはここで何度か40アップを手にしていた一帯である。
 当然、現在の実情にあってはバスを求める気は起きない。
 そして、ここは釣りのしやすい構成ではあったが、対象が潜んでいるかは別問題。ナマズの気配はまったく感じられなかった。
 ストップフィッシング。

 帰りの道中、カナモJr.の自転車を発見したので、アングラーとしての成長度をチェックすべく本人を探すが、ナマ道師匠と兄弟子に挨拶もせず逃亡。無礼な弟子だ…。

 解散間際、武松からのメール着信あり。
 帰宅後、時間を惜しまずナマ道修行に入るとの報あり。

 そして、多摩川ナマ師必携のフラットラップ使いでナマズを得ていたのだった。

 かくして長い一日は終わった。
 朕は自前で魚を用意できぬ未熟を悔やみ、翌日の、三連休最終日のゲームに思いを馳せ床に就いた。

スポンサーサイト



テーマ : 仕事の話あれこれ♪
ジャンル : 就職・お仕事

tag : 多摩川 ルアーフィッシング シーバスフィッシング

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

dragon

Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

最新記事
月別アーカイブ
リンク
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

検索フォーム
QRコード
QRコード