失われし至宝

 先日、武松が執念の水面獲りを見せていた。

 まさしく行者の功というものであろう。
 一方、サーフシーバスを狙う楽和はレンジバイブ80で珍客を拾っていた。

 何とアジ。
 アジの魚食性は知られるところだが、このサイズのルアーを襲うこともあるのだな、と感心。

 11月13日。
 
 今日から三連休。
 日本円獲得が確定していれば、今日明日と霞水系で存分にバスフィッシングに打ち込むところだったが、手元にはペリカしか無かったため、結局多摩川に封じられることとなった。
 
 登戸で李立と合流。
 まずはアユと魚食鳥の様子を見ておこうというもの。
 朕は、流れと風向きが重なりぶつかる、下流側のサンドバーが作り出すシャローで勝負しようと思っていたが、李立の見立てによれば、徐々に上流側に移動していくアユを追うべきだという。
 なるほど、風向きはともかく、被捕食者は暗くなることにより上空からの脅威が消え、下から襲われる危険の無いシャローを目指すということか。
 李立は直感力と洞察力に優れたニュータイプである。
 アバウトな見立てにチャンスを求める朕より狙いの精度は高い。

 五本松エリアへ。
 “やつ”が居た。
 歌声ですぐにわかった。
 大音声に逸れたボーカルが響き渡る。
 黄金の三人のうちの一人、音痴男である。
 ニュータイプ能力によってもたらされた喜びに、李立の功を讃えずにはいられない。フィッシングの調子は狂わされても、笑いは絶えることがない。
 やがて「オレたちは、ウォーウォーウォー♪」が出る。
 大爆笑。
 しかし、この笑い声は聞こえてしまったようだ。
 恥じ入るように音痴男逃亡。
 しくじった!

 しくじりはしたものの、李立の見立てにしくじりは無かった。
 ベイトの群れは次々にシャローに入ってきて、ナマズも数は少なかったが後に続いていた。
 ラインを見切るナマズに、フィネスフィッシングを決め、李立、サイトでナマズをキャッチ。

 20lbラインでは逃げるナマズも、8lbラインでは食ってくる。
 フィネスフィッシングはナマズにも有効。そしてフィネスとは単にタックルをヤワく、ルアーをシシィにすれば良いというものでもない。あらゆる意味で強さは必要である。

 ひとまず一本キャッチし、次の回遊を期待というところだったが、朕がZプラグを引っ掛けるというミスを犯す。
 ルアーの種類によっては諦めてしまうところだが、たとえ小学生の木工細工のような見てくれでも、Zプラグは簡単に補充できる商品ではないし、5万ペリカもする代物だ。ためらうことなく入水して回収。

 結局、朕はこのショビレーヌ状態で集中力を保てず、李立のスポット打ちも不発だったため、撤退となった。
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ジャンル : 就職・お仕事

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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