呪怨

 李立の成した功が送られてくる。
 宿河原堰より下流のエリアで、五度あったバイトのうち一を捕えたとのこと。

 ベイト、地形と流れの関係を把握し、風を捉えれば、至るところでチャンスはあり、そこに絡むプラス要因を読み解いていけるかが成否を分けるのだ。
 実際にタグを打って確かめているわけではないが、ナマズの回遊の活発さを感じている。

 11月6日。

 陽が傾く少し前に登戸入り。
 現地ではシャッドマンがアユの群れの下に探りを入れていた。
 アユの数は先日より目に見えて多い。
 スモールマウスはイエローパーチを捕食するというぐらいだから、育ちきっていないアユを口にすることぐらい造作ないはず。
 しかし、ここではベイトフィッシュのスクールとスモールマウスがリンクすることはほとんど無い。そしてスモールマウスについては、何かを得たと思っても容易く覆されることも多く、いつまで経っても手探りから解放されないでいる。

 そんな状態にあってシャッドマンがナマズを得ていた。
 バサーとしてはスモールマウスを得ておきたいところであろうが、ベイトの動きを追って、釣るべくして釣った、価値ある一尾というものであった。

 アユの動きを追うのが正解へ近付くための道標だと知る朕は、李立と合流後、中野島堰下エリアへ向かうことにした。
 アユが落ちるなら必ず通る場所であり、流れも狭まり、かつ普段から多くのアユが居る所でもある。

 と、現地へ着いてみれば悪の所業。
 水害を防ぎ、人命を守るなんて言葉はまったくのインチキ。自然が損なわれるというデメリットしかない。
 一時的に土建屋が潤うだけのこと。
 消費型社会から、循環型社会へ、などと悪人共はかっこつけて謳っていやがったが、そんな気も無いのにこんなことを恥ずかしげも無く言える辺りが、嘘つきの嘘つきたる所以なのだろう。
 朕はこの身に無慈悲の神通を授けられるよう、天帝に祈った。

 重機の与えるプレッシャーを考慮した我々は、結局五本松エリアへ移動。
 しかし、この日、反応は得られてもフッキングに至らせることはできず、次回は再び中野島堰下へ入ってみよう、ということで撤退。
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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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