小さな一歩

 10月12日。

 午前の用事を済ませ、昼過ぎに登戸へ。
 久しぶりの小物釣りを満喫するため、エサ釣りタックルも持っていく。

 現地には既に、バギーのおっちゃんぢょん、師匠、李立、張横が居た。上流側には若きベテランが見える。
 多摩川へ来る釣りウマの連中がほぼ勢揃いといった風情。
 ぢょんはヘラ台まで出していた。完全にエサ釣り師と化していて、既にフナを釣ったとのこと。
 朕はぢょんから、ランカーズ土産のアメリカン・パチモノルアーと馬鹿でかいザラ・ドッグウォーカーをかたじけのうした。
 かくしてエサ釣り開始。
 今回は朕とぢょんの他に、張親子も小物釣りに参加。師匠の手ほどきを受けていた。
 微笑ましい光景ではあるが、朕もかつて娘たちに釣りを教えていたことがある。この登戸で。そんな過去を思い出し切なくなくなり、張横に近づけずにいた。
 トラウマを呼び起こす動揺のためか、練りエサの水の配合比率を誤り、しばらくポイントに撒き餌だけしているという状態が続いてしまった。
 ようやくペースを掴みかけた頃、北風が強くなり、このエリアでのナマズの可能性は儚くなってしまう。
 序盤は苦戦を強いられていたものの、結局小物釣りはとりあえずの成功を収めることができた。
 やがて秦明も合流。

 上流側から吹き付ける風は釣りウマたちをウインディサイドへ向かわせ、朕とぢょんもエサ釣りの片付けの後向かうことにした。
 合間、カベラスのカタログをチェック。
 ST.CROIX、LES66MFとAVS66MF。ウエイトキャパは3/16~5/8ozとある。どうやらこの辺が朕の求めるASR824Sのような能力を持つスピニングロッドのようだ。

 エキスパートたちに遅れて、朕とぢょんもウインディサイドエリアに到着。
 ここでは風裏ポイントにベイトフィッシュの塊が見え、シャローに向かって風が入り込んでいた。
 様子を見てみようと、速過ぎず遅過ぎず、強過ぎず弱過ぎずという攻めを意識して、ランカーシティのシャッド型ワームをトレーラーにしたARジグをキャスト。
 するとすぐにバスのチェイスが確認できた。
 小型のラージマウス、スモールマウスの他に35センチ前後のラージマウスも出てきた。そして、バスがいるとわかると、張り付いてしまうのはバサーとしての悲しき性か。
 このアピールがお気に召さなかったのかと思い、フィネスワームのジグヘッドワッキーを投入してみるが、これは完全に無視された。
 しかし、ここで気付いたのは、例えフィッシングプレッシャーに晒されていてもバスはバス。ベイトを積極的に追い、横の動きに反応する秋のパターンに入っているということだ。
 現在のところ、この一帯に釣りが成立するだけの数は居るようだ。また、サイズは大きくなさそうだが、スモールマウスらしきボイルも何度か起こっていた。
 ウインディサイドの食物連鎖の発生。バスも確実にこの辺に居る。
 横の動きを心がけながら、リトリーブスピード、レンジを変えながら、リグとルアーをローテーションしていった。
 ポイントは狭いため、いずれのルアーも状況に対して弱いのではないかと思われるぐらいのものを使うということを意識する。
 表層をBスイムトリガー、中層から表層をARジグ、中層から下をグラブのテキサスリグという使い分け。
 周辺で起こる様子を見て感じられることと、これまでの経験から来る肌感覚で、どうも表層が当りのような気がしていた。
 Bスイムトリガーで一面を流していたところ、反応を得る。

 ミディアムクラスのキャスティングロッド、20lbラインには物足りなすぎるサイズだが、何はともあれ十数年ぶりの多摩川ラージ。
 このような小型はパターンの適用されない“嘘つきのバス”と表されるもの。次に繋がるようなものでもない。
 しかし、何はともあれラージマウスバス。結果を素直に喜ぶことにした。
 
 その後、リッジ90Fのジャーキングに20クラスのスモールマウスがバイトしてきたが、これはフッキングには至らず。
 秦明もまたロングAのジャーキングでスモールマウスをストライクさせたが、バラしてしまったという。
 横の動きへの反応。フィッシングプレッシャーの掛かり易いこのエリアの特性上、素直にバイトさせるのは難しいが、スモールにしろラージにしろ、やはりバスはバスだったのである。

 光量が落ちてきた頃、それぞれの状況を伺ってみたところ、李立が30前後のラージマウスを手元でバラし、若きベテランは小型を得たという。
 やがて陽は完全に沈み、ここまで光量が落ちたなら、小潮ではあっても狙うべきはナマズやシーだろう。
 若きベテランと張横は撤退。
 鉄のナマ師たちは第二ラウンドだ、と堰下エリアに向かうことにした。

 北からの風は更に強まり、釣りはしづらくなっていたが、アユやコイの気配は甚だ濃厚だった。
 とはいえ本命の反応は得られず、今日も敗北か…と思っていた頃、ぢょんからメール着信。

 来るべきところに魚は来ていたようだ。
 しっかりポイントを押さえ、ぢょんの多摩川フェバリット、ビーフリーズ78Sで70クラスのナマズをキャッチしていたのだった。

 どうにか魚を絞り出すという展開。強すぎる風。遂に鉄のナマ師たちも耐え切れず、撤退ということで意見が一致。解散となった。
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tag : バスフィッシング ルアーフィッシング 多摩川

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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