舞い交う有毒物質の精霊たち

 10月4日。

 急に冷え込んだ。
 日中は冬用グローブを着けなければ原付でさえ寒かった。
 そんな日の朝、楽和よりメール着信。

 丹沢湖での釣果。
 芦ノ湖とともに、朕にとって二度と行きたいとは思わないフィールドである。
 アングラーとしての本格復帰ぶりが冴え渡っている。

 何故、朕がこの二つのフィールドを嫌っているかというと、芦ノ湖は岸釣りを制限する障がい..が、天然の要因ではなく、私有地とかいうふざけた人間の業のせいで、朕をいたく不愉快にさせるため。
 丹沢湖は、ダム湖の割には陸っぱりもしやすく、クリアな水質という、外見的には好条件の揃ったフィールドのように見せておきながら、実はプアで何も見えてこないというところが、おためごかしの世間の姿と重なって、ひどく鬱な気分にさせられてしまうからだ。

 昼過ぎにようやく面倒な手続きから解放され、夜に備えた。
 先日、そろそろ川崎のドブシーバスに最適な時期が来ているはずなので行ってみないか?と、史進に持ちかける。幸い史進も時間があるとのことでドブ行きが決定。李立も参加可能とのこと。

 夜には雨が降り始め、シャローレンジの水温低下も危惧されたが、月の力がおおいに発揮される日でもある。
 問題は好適時間帯にベストなエリアに入れるかだけであった。

 現地到着。
 朕のかつてのホームフィールド。
 娑婆における奮戦時代、リア充時代、破綻期までの日々を彩った、麗しのドブ。懐かしくも香しきケミカル臭。これぞシーバスを釣るべきところ。
 今や、ゲームフィッシングにしか生きる喜びを見出せぬ朕の胸が高鳴る。
 ラージマウスバスに次いで喜びを与えてくれるのがシーバスなのである。
 シーがラージやスモールより良い点は、生息数が他のバスに比べ圧倒的に多いため、居るべきところにしっかり居るということにある。

 まずは秋の干潮時にフッコ以上が高い確率で入ってくるエリアを窺うが進入できない様子。
 早くも朕が一番やりたかったシャローゲームの夢が潰える。

 移動し、朕がホームレスワンドと呼ぶ水路へ。
 水深の深い、どん詰まりの入り江の末端部だ。
 風向きが南からのものであれば粘る価値のある構成だが、今日は下げていく潮の流れと風の向きが同一である。上げ潮に入ったら終わりだろう。
 加えてすべてが人工的に作られたストラクチャーだから、カバーとしての力は天然のものに比べれば弱い。
 唯一良い点は、人工であるがゆえ、攻めどころは見つけやすいというところにある。
 但し、このエリアをメインにすることは想定していなかったため、深い水深の攻略を考えた手駒はあまり無かった。
 朕はCD7を結び、三人並んでテクトロ開始。
 そのうち朕のロッドに手ごたえを感じるが、アバウトなカウントダウンで三人近距離で並んでのトローリングであったため、後ろの李立のラインに干渉してしまったのかと思っていた。
 バイトだとわかったのはしばらく経ってからだった。
 急いで合せてみるが、時既に遅く、ヘッドシェイクでルアーを外すフッコが見えた…。
 気を取り直し、再度テクトロ開始。

 さほど間を置かず、久々のフッコ。
 宇奈根で釣れてしまって以来のシーバスだ。
 その後も何度か反応は得ていたが、誰も釣り上げるまでには至らず。
 反応してくるのはフッコや、セイゴでもなかなかのサイズといい感じだったが…しかし、上げ潮の動きが顕著になってから、ぱたりと反応が消える。

 移動。
 潮位が上がり、護岸が水をかぶる頃に生きてくるポイントへ。
 超小型が釣れはしたが、まだ時は満ちていない。
 釣りたければ待つべきであったが、海水温は温くても、防水対策が甘かった我々は雨に濡れ、風に吹かれ、寒さのあまり戦意喪失。
 
 フッコ祭りを期待し、実現可能な状況ではあったが、人間にとってタフコンデションだったのがいかにも残念だった。
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テーマ : お仕事奮闘記
ジャンル : 就職・お仕事

tag : バスフィッシング ルアーフィッシング シーバスフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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