風運

 9月22日。

 今日もエサ釣りとルアー釣りの二部制で行こうと思っていたが、出発前の食後に睡魔に襲われる。
 気付けば15時を過ぎている。
 エサ釣りをやるには遅すぎるので、ルアータックルだけ持っていくことにする。
 ASR794C・TROUTにスコーピオン1000を載せた、なんちゃってベイトフィネス。エサ繊細ってことで、ラインは細い番手のトライリーン・ビッグゲーム12lbを巻いた。
 狙うはナマズか、ブラックか、シーか。とりあえず何でも対応できる仕様。

 現地到着。
 師匠と李俊がいた。
 李俊が手前で20センチクラスの小バスを釣ったという。かつてはこのクラスなら、このカバーエリアで数釣りができたというが、今ではがむばってもやっとという程度。

 ブラックを釣るのは難しい。かといって確率の高さが魅力のナマズも見失っている。
 今日もノーフィッシュか…。

 上流側には李立のほかに、若きベテランの姿。
 あいさつに行ったところ、李立よりバーサタイルルアーマン垂涎のリッジ90Fをもらい受ける。若きベテランからの献上品であった。
 朕は実費にて、その功を労おうとしたところ、若きベテランは固辞。
 ハンクルミノーを競り落とした際のオマケだったとのことで、朕はハンクルをくれと言ってみたが、さすがにそれは断られた。
 リッジ90Fをかたじけのうし、喜びにあった時、また一人の人物が現われる。
 若きベテランの後輩である。
 この若者も相当な手練れのようで、目の飛び出るようなスモールマウスを釣っておられた。しかし、まだまだらしく、このフィールドではビッグベイトを巻き倒し、50アップのみを狙うツワモノもいるらしい。
 バスバブルが終わり、どれほどの歳月が過ぎたか。
 それでも尚、バスフィッシングの世界は人々を魅了し、輝きを放ち続けているのだ!と感慨に耽る朕であった。

 一方で朕は、この多摩川に於いては鉄のナマ師である。
 周辺の水環境がよくなれば一級ポイントになる、第一ワンドへの道を拓くべく、藪の中に向かっていった。
 先日、粗方の道筋は作っておいたので、今回は厄介な部分をやっつけるのが目的。
 無事課題をクリアし、ワンド内の釣り座へ入れば、コイが多く、流芯近くにベイトが目立ち、良好な雰囲気。風向き次第では一級ポイントになりうる。
 キャストしてみたくはあったが、土手上に先客があったので、第一の目的は果たしたということで、ここを去る。

 本流へ戻り、李立に状況を伝える。
 当初は堰下エリアに行くという案もあったが、登戸エリアでナマズ狙いに決定。
 時が満ちるのを待っていたところ、デュエルのシンキングエビ型クランクベイトを流していた若きベテランのラインが走る。
 「やったか!」という歓喜の声が上がるが、即座に「ああ…」という嘆息に。
 コイだった。
 上げることは出来なかったが、ルアーが無事還ってきたことで一安心。

 陽は完全に落ち、朕と李立はナマ師に。若きベテランは帰路に就く。
 そして久しぶりの第一ワンド。
 生命感は濃厚で、いかにも、な雰囲気ではあったが、相変らず風向きが微妙。
 ナマズが入ってきていないのは明らかで、待てば来るのか、待っても来ないのか判断に迷う。
 しかし、風が南からの、川下から吹いてくる風でなければこのワンドの確率は低い。
 流れの緩いポイントだから、風の生み出す食物連鎖発生条件はとても重要な要素であるためだ。
 第一ワンドを捨てる。

 水位は昨日より高くなっている。
 風向きという要素の重要性を認知しながらも、第二ワンドの様子も気になる。
 というわけで、第二ワンドへ。
 
 ベイトの濃さは相変らずだが、ナマズの気配が無いのも相変らず。
 かと思えば、第二ワンド下流側の本流筋岸際で李立がワンバイトを出していた。
 流芯傍の第一ワンドでは気配が無く、第二ワンドも同様。しかし、その中間ポイントで単発ながら反応を得た。
 シャローではないのか?
 しかし、狛江側のシャローフラットは確実にナマズが通っていた。
 一体どこなんだ?

 魚を見つけるキーとなるものがまるで見えてこない。
 「多摩川はきちんとやりさえすれば、結果の出せるフィールドだ」と豪語する朕ではあったが、完全にお手上げである。

 このまま帰るのも勿体ない。
 ということで、回遊コンタクトポイントと目される所に、とりあえずの探りをいれてみることにした。
 李立がバイトを捉えていて、魚種は不明だが魚は回ってきていると言う。
 朕にもバイトがあり、バスだと確信し合せてみたがフッキングが決まらず、ワームがずらされていただけ。
 
 かくして、ナマ師兼バサーの挑戦はむなしく終わり、明日を迎えることとなった。
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ジャンル : 就職・お仕事

tag : ルアーフィッシング バスフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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