白星配給係的苦悩

 8月31日。

 巡り来た長潮。
 魚がそこに居れば釣れなくもなかろうが、月の力は圧倒的かつ支配的で生き物の活動を抑制する。
 彼らの知能は低く、天然の与える信号こそが彼らの行動の道標となる。
 地球上の生物で最も知能の発達している人間様は、果敢にもこのプログラムに挑み、時には成功を得るが、多くの場合その行為の愚かさを思い知らされるだけである。人間だとて、自然の一部に過ぎないのだと。
 同時に、思い知らされて尚挑まずにはおれないのが人間の性であり、英知の源でもある。

 この日は、薄い魚影のスモールマウスを狙うにしても、月齢の影響が覿面に反映されるナマズを狙うにしても確率が低いことは予測済み。
 ゼルのトップウォータースペシャルとスコーピオンと、トライリーンといういつもの組合わせにナマズルアー各種、ボトムレンジ攻略用に根掛りに強いインチワッキーと、ヤマモトのストレートワームも備えた。

 今日はルアーだけやるつもりだったので、やや遅れての現地入り。
 ちょうど師匠とぢょんがエサ釣りタックルを仕舞っているところだった。
 相変わらずフナは不調で、沖を打っている者たちがウグイを釣っていて、こちらは好調とのこと。
 師匠と、フィールドのこれまでとこれからについて話し合い、雨が来なければ状況の好転はないという結論に至る。
 師匠と話し込んでいたところ、張横登場。
 ラッキークラフトファンにはたまらない情報と、秦明もぶつかったであろう、調布水門テトラ帯に現われる気違いコイ師についての情報をいただく。
 李俊、李立も現われ釣り談義ののち一同散開。

 バス狙いは結局皆不発に終わり、陽が落ちてから、朕、ぢょん、李立はナマズ狙いに移行。
 しかしこちらも不発。バイトさえ得られない。
 再びバス狙いに戻るが結局…。

 予測されていたことではあったが、これだけの面子が揃っても誰も一匹も得られなかったのは残念という他ない。
 自然のもたらした悪条件の前に、人間の小賢しさなど無力ということを思い知らされるのであった。
 
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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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