ノイズメーカーインフェルノ 

 9月3日。

 昨日の謎は解けぬまま、暗中模索は続く。
 川をひとつの生き物として捉えたなら、生き物として停滞期にあるということか。こちらが重要なインフォメーションを見落としているがために苦戦を強いられているのか。

 潮回りが良いからといって安心できぬ今、小物釣りはノーフィッシュを免れるための現実的な手段。
 師匠に並び釣果を重ねていくうちに、師匠が大変な映画マニアだと知り、アメリカンニューシネマ時代の映画や、マカロニウエスタンの話で盛り上がり、そんなお前にオススメの映画があるとのことだがタイトルは忘れたので、その映画紹介が載ってる本があるので次に持ってくるよ、との仰せ。

 李俊も現われ、日向を避け、我々の近くで釣りをしていたが、何とバス二連発!
 

 一匹はシーの方である。
 丸子堰だけでなく登戸堰をも越えてここまで来たのだ。
 中野島堰を越える個体もあると聞いたことはあるが、実際この目で見るのは初めて。
 セイゴとはいえ、値千金の一尾というもの。

 朕もルアー釣りにシフトし、李立も到着。
 師匠が帰って程なくして雨。

 状況を上向かせてくれることを期待したが、申し訳程度にもならず、今夜のナマズ狙いも苦戦必至かと嘆息。

 夕刻。
 スモールだけでなく、シーまで釣って余裕の李俊を残し、朕と李立は五本松エリアへ向かった。
 このエリア選択に決定的な理由があったわけではない。
 一級と思われていたエリアを外し、他に良いと思われるエリアも思い浮かばなかったので、単に行き易いところで済まそうという志の低さからだった。

 現地到着。
 ここに音痴が立ち塞がる。
 ギターを抱えた男が対岸でハローアゲインを歌っている。
 オリジナルはチープながらも可愛らしい女のボーカルだからこそ良い曲だったのであって、男の声で、しかも音痴な大声で歌われては台無しである。
 耳が汚れる思いに苛まれながら、男は歌い続けた。
 キャストをしている間も、お笑い地獄は止むことがなかった。
 「オレたちは~ウォ~ウォ~ウォ~♪」
 耳にこびりついてしまった。

 結局、ナマズ狙いは不発。

 この音痴男、少なくとも二時間以上は歌っていた。近くにカップルらしき二人組がいたにもかかわらず。
 ミュージシャンとしては三流以下でも、ハートの強さだけは超一流のスゲー奴だった。
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テーマ : 夢へ向かって
ジャンル : 就職・お仕事

tag : 多摩川 バスフィッシング シーバスフィッシング ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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