蝦夷地終局

 8月26日。

 最終日。
 昨晩から早朝までは、雨こそ降らなかったものの、かなり冷え込んだ。
 それでも時間の経過と共に気温が上がり、シャローの水温はそれなりに上がるだろう。
 活発な捕食が起こるとは考え難いが、わざわざこの地まで時間と金をかけてやって来たのに、一匹のライギョも手に出来ず戻ることなど出来ようか。
 青物は回ってこなければそれまでだが、ライギョは必ずそこに居る魚なのだ。
 例え、フィールドの温度が下がり、動きが鈍化していようと、まったく動けないほどの低温というわけでもなかろう。
 過去に9月を過ぎても釣れていたこともある。
 ソルトタックルは既に、開封府の草庵に送ってしまったが、ライギョタックルはこちらに来た時しか使いどころが無いので残してある。
 ライギョをやれという思し召しであろう。

 かくして隣町のライギョ池へ向かった。 

 先日の雨の影響だろう。この一帯の池には十分な水量があり、最初に入った池で三度のバイトを得る。
 フッキングには至らなかったが、十のバイトがあれば、一から二は獲れるという確率の魚。焦らずともよい。
 
 次の池へ。
 ここでは早々にライギョの姿が発見され、かつ息遣いも見て取れ、水を強く押すアピールに好反応というところまで駒を進めることができた。
 十のバイトがあれば…という経験上の法則により、バイトの数をいちいちカウントしたところ、その数は十七回。

 にもかかわらずノーフィッシュ。
 ほとんどが小じんまりとしたバイトだったが、中には重みの乗るバイトもあった。
 しかし、合せれば抜け、送れば放されでどうにもならず。
 ライギョに関しては、まだ魚釣りの域を出ていないため、おのれの力及ばず、夕刻頃、遂に敗北を受け容れた。

 千夜釣行的風景を背に、今回の遠征の失敗を噛み締める朕であった。

 帰宅後、都落ち時に持ってきた『サイレントフルート』を鑑賞し、マイスタイルの郁保四を思い出しながら笑って過ごし、これが会寧最後の夜となった。
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tag : ルアーフィッシング 青森県

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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