義経の道を行く
8月24日。
昨日の感触から陸奥湾は捨てるべしと決定。
津軽海峡の青物エリア、三厩村に行くことにした。
津軽海峡に面した突端部の大間町、東通村も気になるが、下北地方は遠過ぎ、ちょっとした旅になってしまう。
悠々自適の身の上ならそこもありだが、残念ながらそのような身分にもなく、釣った魚を食べるのも目的であるから、なるべく早く家に帰れる場所が良い。
というわけで、今回も先輩の時文彬を伴い現地に向かう。
行きがけに自前でルアーを用意したいとのこと。前回二度の釣行で得るものがあったようだ。
まず用意するべきは性能の良いロッドであることを伝えたが、予算的に厳しいとのこと。
ならばということで、まずリールに巻かれた太いモノフィララインを4lbのフロロカーボンに巻き替えロッドの性能不足を補ってもらうことにし、ホームセンターの釣具コーナーでソアレジグとグラスミノーと1/8オンス以下のジグヘッドを買ってもらう。
こういう時の朕のアドバイスは的確で、先輩も頭の働きが良いので、何が肝かを読み取るのが非常に上手いのである。
朕はここで買う物は別段無かったのだが、スピンソニック・マダイスペシャルというブレード部分が赤いシングルフックになっているだけの代物に興をそそられリアクションバイトしてしまった。
道中は格別の話もなく、滞りなく三厩村竜飛に到着。

一番のポイントは、足元から急峻にして、眼前に荒海の広がる半島突端部。
しかし、潮位が高ければ水に浸かっての渡渉となるし、クーラーボックスや、絞りきれていないが為の諸々のタックルを抱えての磯場の移動は面倒だし、安定しない足場でのキャスティングには技巧を要する。
時間もあることだし、魚が回ってくる頻度は下がっても、足場の良い漁港突堤周りがよろしかろう、と、漁港側に腰を据えることにした。
岸寄りにはサヨリが見られ、数は多いが平穏な様子。
ただし、これは目に見える一部の現象であって、視力の及ばぬ領域、サーチ可能な範囲で現に何が起こっているかまでを測ることはできない。
怠らずにジグを躍らせ続けるしかないのだが、30分が限界。
ロッドをライトアクションのルーミススピニングに持ち替え、小型ジグで港内側の様子を探る。
しかし、ここでもフグしか釣れず、腕力回復を目論んだ時間は無為に終わる。
海峡に面したテトラ帯を探る先輩もフグしか得られていない。
海原には漁船が数隻。鳥山は見られない。
海面は穏やかでボイルを発見するには適しているが、なかなかそれは現われない。
上手く行かぬものである。
それでも太い海流付近。諦められない。
どれぐらい待ったか…やがて水面に変化。
小魚が追われ、こちらに近付いてくる。
追われているのはトビウオだった。やがて投擲可能範囲にトビウオが来る。
好機到来。

わずかの間に、ワカシ、ショゴが釣れる。
いちいちエンズイグリしてからクーラーに放り込んでいたので結構な時間を潰してしまったようだ。
群れは去ってしまった。次の機会はいつになるか、これっきりか。
と、近くにいたエサ釣り師に呼びつけられ、港内船道付近を見ればボイル。
キャストし、ジグを躍らせてみたところバイト。しかし、これはフッキングが決まっておらずキャッチには至らず。
ここまでだった。
万全のタックル、間違いのないメソッドではあったが、魚が来なければそれまで。
それにしても、ダイワのタングステンジグの塗装の脆さは呆れるほどであった。
やがて夕刻迫る。
回遊魚を諦め、根魚を狙うため、宇鉄漁港へ移動。

十年以上も前の夏の話だが、湾奥が不発で、より良い状態の水を求め、海峡に面した水域はどうかとここを訪れたことがある。
常に田辺哲男本を読んでいた頃だ。
シーズナルパターンの知識が活かされ、爆釣を味わった。
その時は、30クラス以上のソイ、アイナメを4本持ち帰り、それ未満の小型は数知れず釣れていた。
近年の感触からすれば、そこまで上手くいきはしないだろうが、楽しめるぐらいには釣れるだろうと思われた。
スヌークタックルを仕舞い、ルーミスだけを持つ。
持ち帰りサイズが釣れた時に備え、クーラーボックスは抱えた。
地元漁師と話す機会があり、イカが好調とのこと。
残念ながらイカの備えは無い。来年までにエギングタックルを用意すべきか悩むところ。
この漁港で朕が得られたのは超小型のアイナメのみ。
一方、時文彬は好調。

ソアレジグでマメアジを連発させていた。
初心者がアジング満喫とは小癪な!
どうやって釣ってるのか尋ねてみたところ、朕に教えられたとおりのフォール&シェイキングだという。なのに、同じルアーで並んでやっている朕にはかすりもせず。
アジングは先輩の独壇場であった。

やがて日没。
結局暗くなってからも根魚の反応は無く、粘ったところで好転を感じさせるものは見当たらない。
だいぶ腹も減ってきた。
時文彬も釣りは楽しめたので十分だとの仰せ。
じゃあいいか、ということで撤退。
豊穣の海を満喫することは出来なかったが、良い魚を持ち帰ることは出来た。
帰宅後、さっそくカンパチを刺身で食したが、実に味わい豊かで、ブリより美味いのではないかと感じられた。
昨日の感触から陸奥湾は捨てるべしと決定。
津軽海峡の青物エリア、三厩村に行くことにした。
津軽海峡に面した突端部の大間町、東通村も気になるが、下北地方は遠過ぎ、ちょっとした旅になってしまう。
悠々自適の身の上ならそこもありだが、残念ながらそのような身分にもなく、釣った魚を食べるのも目的であるから、なるべく早く家に帰れる場所が良い。
というわけで、今回も先輩の時文彬を伴い現地に向かう。
行きがけに自前でルアーを用意したいとのこと。前回二度の釣行で得るものがあったようだ。
まず用意するべきは性能の良いロッドであることを伝えたが、予算的に厳しいとのこと。
ならばということで、まずリールに巻かれた太いモノフィララインを4lbのフロロカーボンに巻き替えロッドの性能不足を補ってもらうことにし、ホームセンターの釣具コーナーでソアレジグとグラスミノーと1/8オンス以下のジグヘッドを買ってもらう。
こういう時の朕のアドバイスは的確で、先輩も頭の働きが良いので、何が肝かを読み取るのが非常に上手いのである。
朕はここで買う物は別段無かったのだが、スピンソニック・マダイスペシャルというブレード部分が赤いシングルフックになっているだけの代物に興をそそられリアクションバイトしてしまった。
道中は格別の話もなく、滞りなく三厩村竜飛に到着。

一番のポイントは、足元から急峻にして、眼前に荒海の広がる半島突端部。
しかし、潮位が高ければ水に浸かっての渡渉となるし、クーラーボックスや、絞りきれていないが為の諸々のタックルを抱えての磯場の移動は面倒だし、安定しない足場でのキャスティングには技巧を要する。
時間もあることだし、魚が回ってくる頻度は下がっても、足場の良い漁港突堤周りがよろしかろう、と、漁港側に腰を据えることにした。
岸寄りにはサヨリが見られ、数は多いが平穏な様子。
ただし、これは目に見える一部の現象であって、視力の及ばぬ領域、サーチ可能な範囲で現に何が起こっているかまでを測ることはできない。
怠らずにジグを躍らせ続けるしかないのだが、30分が限界。
ロッドをライトアクションのルーミススピニングに持ち替え、小型ジグで港内側の様子を探る。
しかし、ここでもフグしか釣れず、腕力回復を目論んだ時間は無為に終わる。
海峡に面したテトラ帯を探る先輩もフグしか得られていない。
海原には漁船が数隻。鳥山は見られない。
海面は穏やかでボイルを発見するには適しているが、なかなかそれは現われない。
上手く行かぬものである。
それでも太い海流付近。諦められない。
どれぐらい待ったか…やがて水面に変化。
小魚が追われ、こちらに近付いてくる。
追われているのはトビウオだった。やがて投擲可能範囲にトビウオが来る。
好機到来。

わずかの間に、ワカシ、ショゴが釣れる。
いちいちエンズイグリしてからクーラーに放り込んでいたので結構な時間を潰してしまったようだ。
群れは去ってしまった。次の機会はいつになるか、これっきりか。
と、近くにいたエサ釣り師に呼びつけられ、港内船道付近を見ればボイル。
キャストし、ジグを躍らせてみたところバイト。しかし、これはフッキングが決まっておらずキャッチには至らず。
ここまでだった。
万全のタックル、間違いのないメソッドではあったが、魚が来なければそれまで。
それにしても、ダイワのタングステンジグの塗装の脆さは呆れるほどであった。
やがて夕刻迫る。
回遊魚を諦め、根魚を狙うため、宇鉄漁港へ移動。

十年以上も前の夏の話だが、湾奥が不発で、より良い状態の水を求め、海峡に面した水域はどうかとここを訪れたことがある。
常に田辺哲男本を読んでいた頃だ。
シーズナルパターンの知識が活かされ、爆釣を味わった。
その時は、30クラス以上のソイ、アイナメを4本持ち帰り、それ未満の小型は数知れず釣れていた。
近年の感触からすれば、そこまで上手くいきはしないだろうが、楽しめるぐらいには釣れるだろうと思われた。
スヌークタックルを仕舞い、ルーミスだけを持つ。
持ち帰りサイズが釣れた時に備え、クーラーボックスは抱えた。
地元漁師と話す機会があり、イカが好調とのこと。
残念ながらイカの備えは無い。来年までにエギングタックルを用意すべきか悩むところ。
この漁港で朕が得られたのは超小型のアイナメのみ。
一方、時文彬は好調。

ソアレジグでマメアジを連発させていた。
初心者がアジング満喫とは小癪な!
どうやって釣ってるのか尋ねてみたところ、朕に教えられたとおりのフォール&シェイキングだという。なのに、同じルアーで並んでやっている朕にはかすりもせず。
アジングは先輩の独壇場であった。

やがて日没。
結局暗くなってからも根魚の反応は無く、粘ったところで好転を感じさせるものは見当たらない。
だいぶ腹も減ってきた。
時文彬も釣りは楽しめたので十分だとの仰せ。
じゃあいいか、ということで撤退。
豊穣の海を満喫することは出来なかったが、良い魚を持ち帰ることは出来た。
帰宅後、さっそくカンパチを刺身で食したが、実に味わい豊かで、ブリより美味いのではないかと感じられた。
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