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鉄の月

 8月15日。

 遂に来た解放の日。
 先に希望などありはしないが、耐え難きペリカ生活と重労働による肉体的苦痛から解放され、あとは道を邁進できる環境を求めるだけとなった。

 この日は、昼はエサ釣り、夜はルアー釣りの黄金パターン。
 フナは狙えば釣れることがわかったが、イージーに釣れる状況で楽に釣りたい朕は、手堅いオイカワ釣りを選択。
 現地入りしてみれば、すでにぢょんが居る。
 こやつもすっかりエサ釣り師が板についてきている。
 常連の爺たちに「おれたちの魚を取らずにブラック釣ってろよ」などと言われている。
 オイカワを調子よく釣っていく朕とぢょんだったが、師匠が現われ、師匠がフナをバラした時、ぢょんの“一発大物病”発症。
 しかし、今回は単なる発作ではなく、師匠のレクチャー付きの磐石な体制。
 残念ながらその後、フナの顔を見ることは出来ず、先にエサ釣りを切り上げたぢょんは何の気なしに近くのテトラの穴にルアーを打ち込み始めていた。
 ここは流れが当り、水深とカバーもあり、小魚も豊富。かつてはスモールマウスがよく釣れたとは聞くが、今や一帯にスモールマウスは薄い。

 と、誰もが言いあっていた矢先、まさかのスモールマウスをキャッチ。
 周辺のエサ釣り師たちからの賞賛を浴びる。
 誰も殺せとは言わない。
 在来種減少の根本的原因は、魚の繁殖を妨げる河川管理のあり方であるということを見抜いているためだ。
 魚をより多く釣るために、自然界の現実を理解することだという考えが浸透してきているのは師匠の功績でもある。
 これがむやみな殺戮の抑制になっている。
 この界隈だけでの現象ではあるが、まことに喜ばしいことだ、と朕も竜顔をほころばせた。

 やがて夕刻近付き、李立到着。
 師匠は帰路に就き、我々はナマズ狙いに移行。

 好適ではない月齢、下り坂の水の状態、フィッシングプレッシャー、花火の炸裂音、と苦戦は予測されたが、それらはすべて予測通り起こり、我々はごくたまに得られる反応に一縷の望みを託す展開を強いられた。
 やがて朕の操作するルアーに小さな捕食音。そしてファイト。

 残念ながらコイ。
 そしてこの日のルアー釣果もこれで打ち止め。

 長潮となる明日に備えて、一級と目されるエリアを温めておくためにということでの、まあまあのエリア選択であったが、安生洋二だった。
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テーマ : お仕事奮闘記
ジャンル : 就職・お仕事

tag : 多摩川 ルアーフィッシング バスフィッシング

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天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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