ジターバグ

 8月13日。

 にわかの大雨から一夜明けてみれば、登戸エリアは早くも平水位。
 加えて小潮。
 よりベターなエリアに行きたいところではあったが、体力的にそこまで行くのは辛い。ならば、そこそこに条件は備えている五本松へ行くとしよう。
 この時期の魚の生理にまで思考が及べばチャンスが無いわけでもない。

 現地に入り、回遊が始まるのを待つ。
 予想通り回遊は始まり、ぽつぽつと反応は得られるようになるが、フッキングには至らない。
 また、ナマズの回遊と共にケミホタルナマ師も対岸に何人か現われだした。
 いつも彼らを見て感じるのだが、フィーディングゾーンをあんなスピードでリトリーブして釣れているのだろうか。確かに咄嗟の反応速度は速いナマズだが、あれではナマズが照準を絞りづらいのでは?と思ってしまう。
 回遊待ちでポイントの観察とキャストを続ける朕にそんな疑念がよぎる中、スポットを流していた李立が二本の釣果を得る。

 李立が一流しして回遊待ちポイントに戻って来て後、我々は水面を眺めたり、間を置きながらキャストしたりしながら、次なるナマズの一過を待った。ルアーやメソッドは微妙に違っても、狙いとしてはウエーディングでシーバスを狙うそれと同じようなものである。

 やがて対岸で流していたケミホタルナマ師に、釣れますか?と尋ねられる。
 向こうは全くダメとのこと。
 こちらは反応はそこそこ得られていて、釣れてもいるという事実を伝える。そして対岸側からのアプローチでは釣り辛いという理由も伝えた。
 今度、こちら側でやってみようかな、というので、どうぞ、と答えた。

 しかし、忘れてはならないのは、ナマズを狙うのに、ただナマズ用とされるルアーをキャストしていればいいというわけではないということだ。
 確かに、陸っぱりゲームのメジャー魚種である、バスやシーバスに比べれば簡単に釣れる魚かもしれないし、トップウォータープラグへの反応が良い魚でもある。
 だからナマズ・イコール・ジッターバグという図式が浸透しているのだろうが、ナマズとて自然界に生きるフィッシュイーターなのだ。
 簡単に釣れる、というイメージだけでナマズをターゲットにしても良い結果は得られない。
 はっきりいって、ナマズの前にメインターゲットとしていた魚がまともに釣れていないようなら、ナマズでも同様にまともに釣ることはできないのだ。
 逆に、他のルアーターゲットを筋道立てて狙って釣ってきた者には、ナマズは易しい魚といえる。そしてこれまで狙っていた魚種と同様に簡単な面と難しい面も見えてくるだろう。

 フィッシングプレッシャーも掛かってきただろうし、その他の人為的プレッシャーも掛かってきて、いよいよ水面には出し辛くなってきた。かといって、水面下を攻める有効な手立ても思いつかないほど集中力が続かなくなってくる。
 と、帰ることを意識し始め、最後に強い個体が陣取るであろうスポットを打ってから帰ることにした。
 朕はこの時点でノーフィッシュであり、一匹でも得ていたいところではあったが、スポット打ちの精度では李立が優る。
 李立に機会を譲り、朕には攻め抜けないスポットを打たせてみた。
 そして、わずか一投で、食わせのトップウォータープラグ、JOY切り身が勝負を決したのであった。
 
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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