噂の達人

 7月31日。

 明らかに良くない天象。
 小潮。
 月の弱さをフォローしてくれるプラス要因となる、イレギュラーも発生の兆しなし。
 しかし、夕刻には地下から解放となれば行かぬわけにもゆくまい。
 仕事熱心なフィールドワーカーとしては。


 現地に着いては予測された不調が展開され、ナマズの捕食音が一度聞こえたきり。
 やはりか…と、切り上げようとした頃、ぢょんにはナマズ釣りのヒントを与え、李立にはあの人は上手い人だと言わしめ、穆春には何でもエポキシで固める人と笑われた、今年この流域でシーバスを二桁釣っているという噂の達人らしき人物に会う。
 ぢょんや李立の話から、上手い人、凄い人とは予備知識としてあったが、具体的にどういうことなのかは知らぬままであった。
 尋ねてみたところ、例の達人だったので話を聞いてみることにした。

 やはり達人は達人と言われるだけの人で、特に素晴らしいのはフィッシュイーターの捕食本能を追究しているところにあった。また、その本能を衝くためにカスタムしたルアーもまた、徹底したディフォルメの効いたものであり、魚さえ見えれば余分な飾りは要らぬという漁具にも通ずる説得力のあるものだった。 
 また、達人曰く、純淡水域にはゲーム成立可能なだけの数のシーバスが入ってきており、回遊速度の速さや、全体的に浅い水深から来るプレッシャーが釣りを難しくしているとのこと。

 具体的なスポットやメソッドを知りたがる釣り師にはまったく面白くもない内容の話だったろうが、朕にはシーバスを狙う際のイマジネーションを高める、非常にありがたい内容だった。

 この日の釣りはノーフィッシュとなってしまったが、達人の話を聞くことが出来たという意味で大いに収穫があった。 
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tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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