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 6月24日。

 朕がこれまで行ったことのあるバスフィールドの中で、最も好きなフィールドは西湖である。
 朕が気違いだということにも関係しているのかもしれない。というのが冗談か真実かはさておき、目で捉えられるインフォメーションを得易いという点が特に気に入っている。
 ソフトプラスチックベイト使用禁止の今、思う存分ルアーゲームを行うことは出来なくなっているが、バスゲームは十分楽しめる魅力的なフィールドであることには変わりがない。

 六月も後半に入っていて、アフターから回復した良型がシャローを窺い、岸沿いを徘徊しだすだろう。
 人造の異物を見破り、上空からのプレッシャーに敏感なこれらの40以上クラスのバスをライブベイトで仕留める絶好の時期がやってきた。

 一昨年は、シャローからバスが消えゆく時期にしかいけず、加えて大増水もあって、ようやくの思いでどうにか40アップを一本、ルアーで得ただけであった。

 かつては行こうという気合があれば容易く行けた西湖。今では覚悟と計画をもって臨まなければ行けないという夢のフィールドとなってしまった。
 そんな、朕に取り付いた不運を一掃したいという思いも込め、どうにか決定した西湖行き。
 朕よりも劣悪な地下にありながら、それでもかろうじて日本円は得ている成増花和尚、またの綽号を大先生と号す紅蠍がクルマを手配しての釣行となった。

 更に、今回は大先生も一度は見ておきたいと言っていた、ニュータイプの李立も加わり、初めてのタイプのフィールド、初挑戦のライブベイトフィッシングで、その力を試されることとなった。

 道中はバスフィッシングについてのあれこれについてや、西湖が他の富士五湖より何ゆえ魅力的なのかについてが語られ、移動の時間も無為の時間とはならなかったのはいうまでもない。

 途中の河口湖は意にも介さず、西湖到着。

 遊漁券の購入は松屋ボートというのが定番となっていて、聞けば最近、ロクマルがこの西湖で出たとか。
 ライブベイトならじゅうぶん我々にもチャンスがある、と期待が高まる。

 まずはフィーディングシャロー、ディープ、大型のカバーが揃う河口湖放水路周辺へ。
 ワーム使用禁止にもかかわらず、捨てられたワームの残骸が目立つ。
 確かに、カバー周りをフォーリング、ステイで誘うには極めて有効なルアーではあるが、このフィールドはゲームの展開に制限を加えてでも水質保全の道を選んだのだ。
 管理側ももっと厳格に対応すべきだろう。
 また、この程度のレギュレーションも守れぬバサーなど「釣れないからワーム」という短絡思考のクズだろうから来ないでほしいものである。

 開始早々気分になる我々であったが、何はともあれギルの確保から。ギルが無くてはこの釣りは始まらない。
 朕は、小物釣りで鍛えた甲斐あって、調子よくギルを得ていく。

 ギルも十分にあり、回遊する大型を、というところであったが、バスの様子が変だ。
 カバー周りを回遊する良型の他にも、プレッシャーがかかっているのに杭から離れない個体、明らかにネストを守っている口が傷ついた個体まで見られる。
 朕の知り得た各フィールドの情報からも感じられていた季節のズレ。ここでもそれが見て取れた。
 すなわち、まだスポーニングに関わる状況にあるということである。
 ウィードの発育が悪いというのも気になった。湧水の出が関係しているのだろう。ということは、この地域でも雨が少なかったのか。

 回遊する良型もライブベイトを見には来るが、容易にバイトしてこない。
 週末に掛けられたプレッシャーの影響、アフタースポーンの状態にあり、ブルーギルを飲み下すだけの体力が無い…開始早々からフィールドコンデションは良くないと判断されてしまった。

 厳しいと断じられた中、ライブベイトにさえ躊躇するバス。
 そんな魚に対し、口を使わせたのは李立だった。ベイトに選んだギルの選択もアフターのバスを意識してのもの。

 痩せ気味のアフターの個体だが、体格の良い46cmのラージマウス。
 李立、遂に念願のラージマウスバスを得る。

 その後、陽が射し込み、小型のバスの回遊が目立つようになると、カバー周りのギルが沈黙。ライブベイトの捕獲が不可能となり、ポイント移動を迫られる。

 漁協周辺。
 養魚場流れ出し周辺には常にベイトが集まり、この一帯のシャローには岸際を意識するナイスサイズのバスが定期的に現われるという印象が強いポイントである。
 しかし、この日はベイトの気配無く、回遊してくるバスも見えない。
 カバー周りにベイトを投入すれば飛び出してくるギルもおらず、アピール力の弱い超小型のギルが二匹釣れただけ。ブルーギルもきわめて薄い。
 回復バスは居ないのか、居たとしても違うレンジのベイトを追っているのか。

 更にポイント移動を重ね、レストハウス周辺へ。
 しかし、ここでも状況は変わらず。

 真実はどうあれ、我々の攻められる範囲のナイスサイズのバスはアフタースポーンの状態にあり、ライトリグによるソフトプラスチックでのスローな誘いで一段、二段先のブレイクに絡むカバー周り、特に西湖では岬周辺のそういった場所を丁寧に舐めていかなければ、日中のバスを得るのは困難だと判断された。
 アフターだと判断されれば、かつてはヤマモトワームのノーシンカーリグで数本獲れたものだが、今となってはそれが出来ない。
 大先生はポークリンドのダウンショットリグを打っていたが、やはりソフトプラスチックと豚皮ではアピールの質が違うのだろう。こちらも無反応。

 状況判断は悲しくも当たっていて、我々は打つ手を失い、偶然を期待する攻めしか出来なくなっていた。
 偶然を必然に変える、風といった要素も現われることなく、夕刻序盤ですべての望みが潰える。
 
 レギュレーション違反をして、ソフトプラスチックでアフターのバスを狙えば何匹かは獲れただろう。
 しかし、何ゆえ西湖がソフトプラスチックを禁じたか、を西湖漁協のオヤジから直に聞いた朕はこのレギュレーションを冒す気にはならない。
 世の中ではコンプライアンスとか何とかという怪しげな言葉が出回っていて、その実は口先、ポーズという表面上の善を気取るのがお定まりであるが、朕はパンクスではあっても、善人面したトラッシュどもではない。守るべきはしっかり守るのだ。

 釣果は李立の得た一本のみという寂しい結果となってしまったが、朕が最も気に入っているバスフィールドは西湖であるということは変わらない。
 散々な結果となってしまったが、ザワヅラさんの店でBトリガーやBXSというラパラの新作ジョイントベイトを手に入れることも出来、清清しい気持ちで終えることができたこの日であった。

 
 ※ マー語、不愉快の意
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ジャンル : 就職・お仕事

tag : バスフィッシング ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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