終わりと始まり

 5月20日。
 
 温かく、しとしとと降り続ける雨。
 天象の示す好適期。
 これまでの停滞がリセットされる時が来た。
 しかし、地下から解放された朕の肉体的なコンデションは最悪。
 好適に乗じたナマズを追うだけの気力は無く、登戸エリアに残っているであろうスモールマウスの回遊を待つ釣りをすることにした。

 李立は本流馬の背周りでナマズ狙い。
 好転の天象が示す通り、ナマズの反応を三度得るが、こちらの備えがじゅうぶんでなかった為、取り込むことができずノーフィッシュ。

 一方スモールマウス狙いの朕はというと、これほどの良い状況にありながらノーバイト。
 ルアーが、メソッドがとかいう問題ではない。スポーニングに関わる時期が終わり、ほとんどの個体がこのエリアに依らず、広く散っていったと判断できた。

 ナマズ、スモールマウス共にノーフィッシュに終わったが、これから何に的を絞り、備えるべきかを決定する良い機会となった。

 5月21日。

 昨晩感じられた変化から、スモールも考慮に入れた組み立てから、ナマズ一本に絞ったほうが賢明であると確信した。
 このエリアのスモールマウスの絶対数が明らかに減った今、狙っても徒となる。何故なら絶対数が少なければ、ルアーにストライクしてくるという間違いを犯す個体も比例して減るからだ。

 季節の進行と、現場の視覚から得られるインフォメーション、月齢、天候の推移…まず見ること、考えること。
 釣果を得るために一番重要な要素なのに、朕の知る範囲ではこのことを重要視するルアーマンは意外に少ない。とかく目先の魚、ルアー、メソッドに囚われがちだ。
 魚を釣りたくて釣りをしているはずなのに、釣るために見ていなければならない点を見ていないというのは驚きでもある。

 この日は、日中を小物釣り。夕刻からナマズ狙いという構えで臨んだ。 
 小物の方は、やはり先日の雨がきっかけとなったようで、盛期のように数も出ず、バイトも捉えにくかったが、オイカワを釣ることができた。
 今年初のオイカワを得たことで、釣果はショボかったが満足し、ナマズ狙いでこれからの時期、重要な要素となってくるベイト、アユの群れの濃いシャローを求め流域を歩くことにした。

 直接目で捉える魚影、流れ、地形の変化、魚食鳥の動き…視覚からだけでも貴重な情報を得ることができる。
 観察の結果、今日はイケると確信。
 こういう時は大抵釣れる。
 フィッシュイーターの一種のベイトに対する固執は危惧されたが、それは杞憂だったようで、タイニークレイジークローラー、ザラパピーといった小型のベイトでもキャッチできた。
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 昨年より、我々の間ではそのアピール力について疑問視されていたが、上手く通すことができればポップマックスといった国産のトップウォータープラグでも通用するということを李立が証明して見せた。
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 更に、定番となっているオリザラで一尾追加。

 よりベターなエリアを求め移動していれば、もっと数は伸ばせる気配だったが、読みが当たったという結果に満足していたし、既に歩く気力を失っていたためここで納竿。
 思い描く通りにゲームフィッシングを成立させることができた、という喜びを得られた日であった。
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tag : ルアーフィッシング 多摩川

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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