第四の達成者現る

 5月6日。
 タイドグラフをチェックした後、何気に2ちゃんねるを見ていたら、そこで相羽純一の業界復帰を知ったこの日。どのように叩かれようと、相羽プロのジグヘッドリグのスイミングテクニックの解説が無ければ、朕にとってジグヘッドリグは海だけで使うものになっていただろう。

 それはそうと中潮。若潮の次の中潮。
 
 現地へ着けば秦明と李俊。
 李俊は既に二本のスモールマウスを得ていて、おおむね満足の体。
 朕はグランドマスター・秦明に目下の悩みである、この流域での本来のターゲット、ナマズが不調であることを訴えた。これはご近所ビッグフィッシュゲームを求める我々にとって深刻な問題なのである。
 
 この時、ぢょんは堰下エリア、李立、穆春は更に下流のエリアに行っていた。
 いずれも狙いは見えていたが、朕は乗らなかった。いかに若潮の後の中潮であったとはいえ、干満差の動きを見る限り、シーバスに期待してしまうのは危険ではないかと思われたからだ。
 このことを秦明にぶつけてみたところ、秦明もその危険性を考慮し、シーバス狙いを捨て、苦手のワームでの釣りを克服すべくここでスモールマウスを狙っているのだという。
 ただ、彼らのことだから、この潮回りでナマズを外すことはないだろう、などと話し合っていた頃、李立よりメール着信。
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 釣るだろうとは予測していたが、こんな晴れの日中にサイトフィッシングを成功させてしまうとは。それもこの個体の普段の食性に考えが及んでのヒットだというのだから舌を巻く。

 一方こちらは、その存在は確実だがいつになるのかわからない回遊を待つ釣り。回遊の際、立ち寄るであろうカバー、ストラクチャーを探り、そこを通るのを待つ、スローでしびれる釣りを続けていた。
 法則、打つべき手についてだいぶわかってきてはいたが、魚が来なければどうにもならない。しかし常に集中もしていなければならない。
 そんな中、ようやく秦明が回遊個体を捉える。
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 慎重に寄せてきたそのスモールマウスは、おおまかに測って42~3の見事な魚体であった。
 さすがはグランドマスター。
 リトリーブに於ける重要な要素、すなわち、常にベイトが動いているということを伝授していただき、次は是非手にしてやらんと集中していたが。
 そんな時、再び李立よりメール着信。
 またサイトフィッシングを成功させたか、はたまたスモールマウスでも釣ったか、ぐらいの感覚で添付された写真を見てみれば…
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 何とシーバス!
 フッコクラスは確実なサイズ。李立も達成者の一人に名を連ねる。
 「おれの40アップがかすんでしまった」と、ボヤくグランドマスター。

 何はともあれバスと名の付く魚はとにかく嬉しい。
 この日は40アップスモールマウスとフッコクラスのシーバスを見ることが出来た。もう十分な結果だし、日暮れも近いし帰りますか、という気分になっていたが、朕はまだノーフィッシュであった。
 帰宅する秦明を見送り、朕は暗くなってから生きるポイントへ向かった。

 移動中、河原に屯するヒト科の群れにひどく気分を害される朕であったが、どこからともなく『Stay Gold』が流れてきて、Hi-STANDARDを解する個体もいるならヒト科も捨てたもんではないな、と、にわかにこころが和む。
 そんな緩んだ心境にあったとき、やはりこの人はやってくれた。
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 バギーのおっちゃん、想像を絶する釣果を上げる人物である。
 ヒットルアーに関しては箝口令が敷かれているため、ここでは明かせぬが、他にも特殊なフォーミュラが使用されたに違いない。

 40アップのスモールマウスを得た秦明。多摩川の王道ターゲット、ナマズだけでなくシーバスまで得た李立。スポーニングシーズンのビッグフィーメールを求める者に相応しい、メスにまつわるサムシングを釣り上げたぢょん…ページを飾るには十分なネタだが、このままではブログの主役たる朕の存在感があまりにも薄い。

 「おれだって、おれだって!」
 カイ・シデンのごとく奮起し、暗夜の回遊コンタクトポイントで辛抱強くリトリーブを繰り返した。
 予想通り、スモールマウスは回ってきて、目測30クラスをまず水面でバラす。
 このポイントでは小型の後に大型が来るという傾向がある。悔やんだり、焦ったりせず、集中して次の回遊個体を待てばいいのだ、と続けていたところ遂にバイト。
 しかし、合せた段階でその異常は察知できた。
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 例の傾向とやらは単なる思い込みでしかなかったようである。
 バスであったとはいえ、これではあんまりだ。しかし、時間も時間だし、と無言の帰宅。

 その頃、ぢょんはまだ粘っていたようで、ザラでしっかり王道ターゲットを得ていた。
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 ネタ専門の人に思われがちのぢょんだが、実はルアーフィッシングのベーシックはしっかり押さえている、れっきとした手練れのアングラーでもあるのだ。

 暦の数字と、現実の季節の動き。潮汐。自然現象が及ぼす水中への影響。自然の動きに支配される魚の動き。種ごとの生態。
 釣りという行為以前に理解しておかなければならない事項は実に多い。
 故に、常にアングラー側は勉強していなければならないし、この勉強が喜びであったりもする。
 キャスティング以外にも醍醐味の尽きない素晴らしい分野である。
 “一生幸せでいたければ釣りを覚えなさい”という言葉の深みを改めて感じる日となった。

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tag : ルアーフィッシング 多摩川 シーバスフィッシング バスフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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