BRAND NEW SUNSET

 5月5日。
 天象が示す好転への兆し。
 これまでの苦戦を耐え抜き、どうにか一本的な展開から、大外しさえしなければ魚を得ることが出来るという期間が始まった。
 だからといって、ただよく釣れるルアーをキャストしていればいいというわけでもない。
 やはり現地の状況を見て咀嚼していく必要はある。
 そういった中で、朕は風向きと地形を気にしていた。
 下流ではアユの放流イベントなるものがあったようである。無知な輩の遺伝子汚染イベントではあるが、短絡的なものの見方をすれば、ナマズ、バスの活性を上げ、シーバスの純淡水域滞在を長引かせる要素となる。

 朕は風の当たる側の上流部馬の背を目指した。
 この日も師匠はルアーのキャスティング練習をしておられ、バックラッシュした際に、ヒロ内藤からビデオで教わった直し方を伝授し、昨年お世話になった礼をすることができた。

 馬の背突端落ち込み周辺ではアユと思しきライズが時折見られ、それもかなりの数だというのがわかった。
 だが、ボイルは起こらない。無理もない。今日は世間では祝日。川面を行き交うボートの往来も多い。
 また、橋の下では駒大生だというボンクラとビッチどもが大騒ぎ。川に飛び込む奴らまでいる。先日の死人様に何とかして欲しかったが、召喚魔法を使えぬ朕にはどうにもならず。
 これではせっかくの更新日も台無しである。
 釣堀状態のハイプレッシャーとは別な形でプレッシャーがかかりまくっていたが、しかし、昨年の、見知らぬ顔ぶれの誰も彼もがネストを打っているという状況より、スモールマウスにとっては良いのかもしれない。

 こんな日もあるさ。師匠、李立、穆春と共に、テーなどを飲みながら貴族らしく野外でのブレイクタイムを愉しんでいた頃、太夫たるぢょんも合流。
 衆生の馬鹿騒ぎの収束を待つ。
 やがて、ぢょんのSNS仲間も到着。
 面子も揃い、いよいよというところだが、風向き、地形から見れば有利な条件も、人為的なプレッシャーによって沈黙を強いられているようだ。

 一方、人為的プレッシャーの影響のないエリアで、とにかくいることがわかっている魚を狙うと言っていた秦明はしっかり魚を得ていた。
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 やはりグランドマスターのアングルは我々より鋭いのだと感銘を受ける。

 やがて夕刻も近付き、朕と李立はナマズを狙うため第一ワンドへ移動。
 ワンド内の様子を見てみたところベイトフィッシュが少ないということに気付く。風はワンドに向かい、いかにもナマズを寄せるベイトが集まりそうだと見ていたのにこれは変。数日間来ない間に増殖しているトロロ藻の存在も気になる。
 ワンド奥から流れ出る水が良いというのは見た目にもわかる。しかし、ワンド奥の泉と本流の間にわだかまる水がトロロ藻増殖を促進させ、増殖したトロロ藻自体か、トロロ藻の存在がわだかまり部分の酸素量を減らしていることが考えられた。
 だから魚の寄りが悪いのか。
 或いは水上のプレッシャーが魚を散らしてしまったか。
 コイはいつものごとく沢山いたが、こういうことを考えるとき、コイほどあてにならない生き物は無い。
 いずれにせよ、ナマズを狙うには厳しい状況であると判断。
 ならば、第二ワンドはどうかと見に行ってみたが、水は良さそうに見えたがベイトフィッシュの存在が希薄。
 ワンドでのナマズ狙いを諦め、スモールマウスの回遊を待つ、ぢょんと穆春に合流。
 聞けばまだノーバイトだという。日中のプレッシャーの影響が残っているのか。

 よもや天象が好適に変わったこの日に、これほどの苦戦を強いられようとは。思い切ってエリアを変えるべきか。
 朕とぢょんはネジの巻き直し、ということですき家で夕食を摂り、堰下エリアで再挑戦とした。
 ナマズ、シーバスを期待しようという気分であったが、現地に入ってみれば瀬のマルタも入れ替わってるような気配。
 ならば手っ取り早く釣れる魚を釣ってノーフィッシュを回避してやろうじゃないの、とキャストしてみたが、李立ほど痛快に決めてやることは出来ず。
1305005nm.jpg

 朕、マルタ1本、ニゴイ2本、コイ1本。ぢょんウグイ1本という結末。
 この間に、朕のフィッシュグリップは壊れてしまうわ、夜も更けまくってきてしまったわということで上がろうという気分になり、李立らの様子を伺ってみたところ…
130505rbass.jpg

 粘り強く回遊を待った李立が40アップスモールマウスを得ていて、またしても非凡なる能力を示すのだった。

 日中は人為的な要因によって塞がれていたが、月の魔法はしっかりと生きていたようである。

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tag : ルアーフィッシング 多摩川

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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