輝き仄暗く

 4月28日。
 朕の身は終日の地下にあったが、地上の人々には黄金週間という明るい日々の幕開けである。
 四年前までは朕にも馴染み深いものであったが、今ではおのれの陥った境遇を苦痛に感じてしまう忌まわしの期間。
 そんな数日間の始まりである。

 今では朕どころか、グランドマスターをも凌ぐのではないのではないかと思われる李立。
 李立に付き従い、元来の釣りの上手さをもって続く穆春。
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 彼らの良いところは、流行やプロモーションに惑わされず、実際のパフォーマンスを重視するところにある。
 ラパラの価値を知る十代…明らかに異質である。

 4月30日。
 地下収監の日は続いていた。

 グランドマスター・秦明は経験、知識、実績、技術、フィッシングに於いて必要な要素の全てが、多摩川界隈では最高レベルにある人である。
 なかなか上級者の領域には辿り着けない朕は当然だが、ニュータイプとして覚醒した李立でさえも師と仰ぐ人物…ではあるが、魚が薄ければ狙っていても手にするのは困難。
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 精度の高さは随一の秦明でさえ、スモールマウス狙いでマルタ一本という結果も起こりうる。
 しかし、ノーフィッシュでは帰らないその力はさすがグランドマスターというもの。

 5月1日。
 地下から脱出し、現地へ着いてみれば、見覚えのある人物がルアーをキャストしていた。
 小物釣りの師匠だった。
 半年振りの挨拶を交わし、朕はウインディサイドの回遊個体を狙うことにした。
 風は南風。
 朕の立つ側は絶好の条件。
 本流馬の背、沖側のえぐれ部分で何度かボイルが確認され、スモールマウスの回遊を確信できたが、その間隔、予兆までは捉えきれず。
 しかし、この風はスモールマウスを外してもナマズをワンドに寄せる風。焦ることはない。
 
 夕刻となり、師匠が帰る頃、朕はナマズ狙いに移行。
 第一ワンドは最近、死人様が発見され、消防隊が駆けつけての大騒ぎだったということを霞シャッドマンから聞く。
 なるほど、大人数が入ったというだけあって、第一ワンドはアクセスが容易になっており、死人様ありがとう、と気分は上上。
 駄菓子菓子…。
 いよいよナマズが入ってくる光量。小潮というのは微妙な気はするが、見ることぐらいは出来るはず、と様子を見ていたところ、風向きが逆に変わる。
 加えて降り出した雨。
 将来を見据えられる追い風に、これまでの苦労も報われると確信し、ならば、と間合いを詰めると風向きは一転…こういう現象は人生に於いて何度か経験していることだ。
 当然、朕のこころは腐り、撤退。

 この日、秦明は別エリアでこの時間帯に40アップを釣り上げていたが、雨のためにカメラを使えずにいたとのこと。

 こんな日にしっかり魚を得て、かつ写真に収めていたのはエース・李立だった。
 多摩川連続釣獲記録更新中。
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 また、小田原鉄叫子の楽和からも久しぶりの釣行ということで報告があり、湘南サーフでコチを得ていた。
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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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