霹靂の特異日

 4月9日。

 この日、秦明より午後出勤可能との報が入る。
 朕も早い時間に解放となったので、スモールマウスを狙ってみようということになった。
 
 このところ、スモールマウスがある条件のポイントで釣れていることから、ベッドを作る前段階の動きに入っているのではないかと感じられていた。
 朕にはまったく見えていなかったスモールマウスが徐々に見えてきていたのである。

 合流後、先日までのヒットから考えられるスモールマウスの傾向について論じ合う。
 直接見えるスモールマウスは居ないが、先日までは見えなかったアユの存在が気になる。
 アユの動きが、ダイレクトにスモールマウスとリンクするわけでもないが、これが思考を広げていく上で重要な要素となり、こちらが同動くべきかを示してくれる。
 アユは表層を回遊しているが、表層寄りの攻めは無反応。
 しかし、スポーニングの前段階にスモールマウスがあるとするならば、ベイトフィッシュの存在は大きいだろう。そしてスモールマウスは下方からアユの動きを窺っているのかもしれない。
 スモールマウスの絶対数が少ないのは明らかだが、この流域に入ってきているのも確かだ。
 過去のヒットの傾向からすれば、スモールマウスはボトムレンジでのストライクが圧倒的。そして根掛りの激しいこのエリアを存分に探るにはワームリグが有利。
 朕はスプリットショットリグで、秦明はダウンショットリグで、スモールマウスがコンタクトするであろうカバー、或いはストラクチャーを中心に攻めていく。

 しばらくして秦明がバイトを捉える…が、食いきっていない。
 見ればワームはストレートワーム。
 もしやと思い、先日そうであったように、ルアーの存在感がキーかと思われ、小型でもボリュームがあり、水の攪拌も多いチキモンキーにチェンジしてみてはどうか、と提案。
 その提案に乗ってルアーチェンジした秦明。
130409s.jpg

 何と一投目で40アップスモールマウスをキャッチ!

 ルアーは存在感が重要だ、ということは再現されたが、偶然が重なっただけなのかもしれない。何しろ対象の数が少なすぎるので、サンプルから全体を予想するのが困難なのだから。
 魚が居て、プレッシャーを与えずにアプローチできれば釣るのはそれほど難しい魚ではないというのはわかったが、またしても後が続かない。
 この日のスモールマウスはこの一本だけだったが、偶然で釣れる可能性はほとんどなく、狙わなければ釣れない価値あるクオリティフィッシュというものであった。

 日暮れと共に秦明は去り、朕はナマズ狙いにシフト。
 アユ目撃の報に刺激されたか、程なくしてバギーのおっちゃんも解放され次第来るとのこと。
 まるでパブロフの犬のごとく、アユと聞いてシーバスを連想してしまう性質のようだ。
 合流しポイントへ。
 つい先日までマルタが屯していたポイント。
 目視で得られる情報は、増水で変化した地形だけだが、どこにでもいる魚、ナマズが相手だ。ベイトの存在を目視できずとも打つべきところを打てば可能性はある。
 ナマズを意識する朕と、シーバスという夢を追うぢょん。
130409dd.jpg

 しかし現実は厳しく、ぢょんはニゴイ、朕はコイという、いずれも本命には程遠い結果しか得られなかった。
 ノーフィッシュを免れはしたが、コイ科の魚ではナマズ、スモールマウス、シーバス、ライギョといった魚を釣った時のような高揚感を味わうことはできない。
 「まあ、ボーズじゃなかったんだからいいとしようぜ」と言いつつも、悔しい気持ちを堪えての納竿となった。

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tag : ルアーフィッシング 多摩川

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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