鉄壁の門

 3月26日。
 翌日に富士五湖行きを控え、ナマズの好適を感じていたが、多摩川を休んだこの日。
 小遮攔しょうしゃらんの穆春がにわかに没遮攔ぼつしゃらんとなっていた。
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 ナイスサイズのナマズばかりを三本ゲット。
 雨と低い気温がマイナス要素にはなっていたが、ローライトと潮回りが効いていたのだった。
 
 3月27日。
 ノーザンラージマウスバス。
 朕をもっとも熱狂させ、こんにちのあらゆる対象魚をそつなく釣ることのできるスキルの礎を築いた魚。
 もちろん、今でも最も狙いたいターゲットである。
 地下と多摩川の往復という日々の中、常にバスフィッシングに打ち込める日を夢見てきたが、ようやくその機会を得る。
 すなわち、彩国白日鼠のビーバスと偶然休日が重なったのであった。

 かつて、河口湖、西湖に通っていた頃の記憶によれば、三月末ごろからシャローでバスが釣れ始めていた。
 釣れ始めからアフタースポーンの傾向が目立つまで、クリアレイクであってもライトリグ、フィネスワーミングはストロングとはならない。ならばワーム使用禁止の西湖、河口湖でも十分ゲーム成立が可能。
 病から本復したビーバスは頭頂にもしっかり黒いものがあり一安心。
 西湖、河口湖のどちらに腰を据えるかは現地を見て決めればよかろうということで出発。
 共に久しぶりの富士五湖。
 グッドプロポーションのプリスポーンバスを釣ってやろうと、からペンションが高まっていた。
 
 道中、トニー・スライを偲びつつ移動していると、にわかに没遮攔となった穆春よりメール着信。
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 サイトフィッシングでナマズを仕留めていた。終日のローライトにあって、サイトフィッシングは有効なメソッドということはわかりきっているのだが、この男、自分の釣った魚を掲載しないとうるさいので、しょうがなくアップ。
 
 かくして河口湖到着。
 渇水の話は聞いていたが、見れば鵜の島周辺は岩の帯がさらけ出されており、いかに水位が減ったかを示していた。
 時間は少ないが少しでもキャストをしておきたいというビーバスの願い、河口湖はそげなく断った。
 まあ、メインは明日だから、とりあえず西湖の様子も見ておこうと、年間釣行日数百日以上の朕は余裕の構え。

 西湖。
 
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 この日、東京の気温は低かったが、山上湖ともなれば気温は更に低く、岸際の表水温は11℃。月の魔法が及ぶ時間も過ぎていたことと、水面をかき回す冷たい風に、この日のシャローは望み薄と判断。
 宿に入り、翌日の行動について検討。
 翌日に天候が温暖に転じ、急激な上昇は魚の行動を活発にするというこれまでの経験を考えればシャローに魚が上がってくるか。ならば、シャローの多い河口湖のほうがチャンスは多いか。また、たとえ外したとしても河口湖にはレインボートラウトがいるだろうから、こちらに逃げてノーフィッシュを免れるということもできる。
 と、二日目は河口湖に決定。

 3月28日。
 河口湖。
 最初は西湖寄り、奥側の北西エリアに入る。これまでにこのワンドで良い思いをしたことはないが北風をブロックでき、ディープからシャローに繋がる道筋ができているということを考慮に入れれば大いにチャンスありだろうと考えられたのだ。
 目に見える生命感といえば群がってくる羽虫だけだったが、見えない水深の中で動きがあるのかもしれない。
 朕はレンジとポジションを意識しつつレンジバイブでファーストブレイクより先の見えない面を探っていく。一方、ビーバスはアトラクター要素の強いクランクベイトをレンジ別けしながら探っている。
 が、共に魚の気配を感じることは出来ず。
 急激な温暖に、下流側にむかって吹く風、これが原因か。
 また、実績場所にこだわるわけではないが、河口湖でよく釣れたエリアといえば寺川周辺より下流であることが多い。やはり栄養の溜まりやすい場所に魚が多いのか。
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 というわけで、河口湖大橋下流エリアまで移動。
 フロリダ種の存在と放流トラウトの関連性を考えビッグベイトまで用意したがこれはどうやら無用の長物だったようだ。
 こちらでは岸際をうろつくコイ、最大でも10匹未満のシラウオ、ニゴイ、ヘラを見ることは出来たが、レインボー、バスの姿は一切見えず。
 まだバスは冬のポジションか、ということも考慮に入れ、かつ底に沈んだ草木の類の沈殿物を拾わないように、スピナーベイトを遠投しボトム寄りを探る。ボトム形状とカバーを探しながら流すという作戦。
 しかし、一切の気配を感じることなく潮止まり。
 
 昼食後、ノーフィッシュは避けたいので放流バスでも釣ろうかということでロイヤルワンドでキャスト。
 ところが、ロイヤルワンドにもバスの魚影を見ることはなかった。見た魚といえば、推定50アップの巨ベラだけ。
 シュガーディープとジギング用のスプーンをロストするのみに終わる。

 再び潮の動き出す時間帯に入り、結局、今日最も魚を見た大橋下流エリアが一番可能性を感じられるということでビーバスと意見が一致し、ここで心中しようということに決定。
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 コイ、シラウオ、ニゴイに加え、20センチ以下の小バスを二尾見て、やはりここかと潮止まりの時間までキープキャスティング。
 朕もビーバスもすぐれた“脳なしベイト”使いであることを自負するもの。レンジ、泳ぎの種類を変え、キープキャスティング。
 迫る潮止まりの時間帯が見えてきても諦めずにキャストを続けたが…万事休す。

 釣果を出すには、あと一、二週間待たねばならなかったか。しかし、クルマを所有するバスフィッシングの愛好者と休日が合う機会など滅多に無い。
 結果、ノーフィッシュではあったが、やるべきことはやったという充実感の残る河口湖釣行であった。
 そして、バスフィッシングは朕の知るあらゆるゲームフィッシングの中で最も面白いと改めて思うのであった。

 それにしても河口湖の寒期限定のレインボートラウトはどこへ行ったのだろう。
 バサー減少により、放流予算が確保できず放流出来なくなってしまったのか。
 かつては平日でもかなりの人出のあった同湖であったが、今では多摩川より人出が少ないのではないかと感じるほど。
 むごたらしいほどに廃れた河口湖。おそらくは悪法とワーム使用禁止のダブルパンチによるものだろう。
 バサーが減り、その分外国人が増え、観光資源としての河口湖は安泰だろうからこれでいいのだろうが。

 ※マー語
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tag : ルアーフィッシング バスフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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