妙技

 3月13、14日。

 朕の身はまたしても地下。
 高貴なお方がこのような憂き目に遭わねばならぬとは何たる不運。悲嘆に暮れる中、現在のホームフィールドからの模様が伝えられてくる。

 田辺哲男の本を読み、師範たる秦明に学び、師範代である朕と共に試行錯誤の道を歩んできた李立の解析力は見事で、限られた条件の下で何を為すべきかを導き出す力が身に付いている。
 それほどアクティブでもないマルタに口を使わせる術も完全に会得しているようで、連日マルタ、ニゴイ、厄介者のコイをキャッチしていた。
 朕もこの難しい状態にあるマルタを攻略したいという気が強まっていた。

 3月15日。 
 マルタという魚など、普段は目もくれない、コイよりはいくらかましなードなのだが、春の遡上期に限り、アトラクターの強いルアーを積極的に追い、爆釣を楽しめるので狙ってみたくなる、期間限定のお楽しみ…のはずが、現在、イージーキャッチの投げて巻くだけの方法が通用せず、容易に口を使わせられずにいる。
 そのことが悔しくて、本来のターゲットであるナマズは一時保留にしてマルタ狙いに執着している。

 マルタはかなりの数がそこに居て、李立は口を使わせるためのコツを開眼し、教えられた通りにやっている穆春はその恩恵を受けていた。
 朕もイージーキャッチを諦め、李立に狙いの肝を聞き、レンジバイブでボトム寄りを流したところストライクを得る。なるほど、というものが掴めたので、既に数でリードしている李立に対し、さあ、追い上げだという攻めを展開しようとしたところストライクを得るがラインブレイク。
 訝しんでラインをチェックしてみれば、ラインはボロボロ。
 マルタの前にヒットしてきたコイが走り回ったとき、ラインを足元の岩盤にこすりつけながら走ってくれたようだ。本当に厄介な魚である。
 リーダーを組み直そうにも光量が足りず、当たり針であるレンジバイブも失ってしまったことにより、朕は戦意喪失。ただ他人の釣果を見ているのみ。
 
130315crup.jpg

結局、朕はマルタ一本で終了。
130315nigoi.jpg

 李立はマルタ八本、コイ一本。
130315maru.jpg

 穆春、マルタ四本、ニゴイ二本という結果。当然、このカウントは口掛かりし、かつランディング出来た、という基準によるものである。

 朕以外はしっかり攻略できていたので、釣行自体は成功に終わったと言えよう。

 ※マー語
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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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