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マハー・ニルバーナ

 2月21日。
 終日地下に封じられていたこの日。
 明日は午後から解放される予定。
 来週火曜日辺りから冬型の気候から変調があるとの予報を聞き、その前に昨年のスポーニングエリアである登戸エリアの様子をチェックしておこうと考えていた。
 昨年秋の状況が一昨年の秋の状況と明らかに違ったこともあり、釣果はともかく、現在の登戸エリアの状態を知っておかなければならない。
 この日、午後に入ると雪がちらつくようになり、今年一月に見た状況より良くなっているとは考えにくい状況に陥る。

 明日入るエリアを考えていた頃、李立よりメール着信。
130221.jpg

 クローワームでカバーを打ったのは、何となくカバー、というものではない。
 水温を追い、先日夜間に観察して得たテトラ帯の生物相の情報がもたらした結果である。ゲームフィッシングの思想に根ざして追い詰めた偶然ではない一尾。

 釣るのは簡単な魚ではあるが、簡単に釣るために必要なノウハウはある。そこに辿り着くのは難しかった。
 年間を通して釣る方法は知ったが、釣る方法が確立できただけで、結局はそれ以上の確信は無いというのも事実。こうではないかと考え、予測はするが、偶然当たっているだけに過ぎないのかもしれない。一応、偶然性はかなり排除できているとは思ってもいるが、やはり足りない。

 2月22日。
 長くフィールドに立っていないという感覚。
 そうこうしているうちに、そろそろスモールマウスが集まるべきところに集まってくるのではないかという時期に入っている。
 李俊がナイスサイズをコンスタントに得ていたのはこのぐらいの時期からだったはずだ。
 しかし、その侵略的外来種とやらは一帯どこに居るんだ?というのが現在の感触。この川の構成と、支配的な種であるコイがあらゆる流域に巣食うような環境である。容易く繁殖などできるわけがない。
 昨年、登戸エリアにスモールマウスが集まったのは、スポーニングに適した流域が少ないからでしかないのだろう。

 そして久しぶりの早い時間の解放となったこの日。
 タックルは先日から準備済み。
 スモールマウスの動向、気配、現在の登戸エリアを肌で感じてみようというのが第一の目的。釣果は二の次という姿勢。
 昨年同様、スポーニングに向かうスモールマウスはこのエリアに入ってきているのか、の確認であり、釣果を求めるのは現在の状況を理解してからの話だ。

 というわけで現地に向かおうとしたところ、何故かバギーのおっちゃんお兄さんのぢょんよりメール着信。
 「今日は行くのか」とのこと。
 平日にこんなメールとは珍妙な、と訝しんで現地へ着けば、ぢょんが既に現地にいた。
 今日は代休だということで張り切りの様子だが、しかしおっちゃんよ、今日はこのエリアの様子を見に来ただけで何もわかっていない状態なのだ。期待は禁物よ。

 まずはプリスポーンの“攻撃的ムード”にあるバスが来ているかどうかの判断。甲高いラトルサウンドのラトリンバイブを選択。
 探るのはスモールマウスではあるが、季節に応じた攻めの基本はラージマウスのそれに準ずるものでいいと朕は考えている。細に入ったメソッドについて考えるべきは、スモールマウスの存在を確信できてからでいい。
 ルアーフィッシングの失敗の原因はメソッドありきでスタートする思考にあるのではないだろうか。
 確かにこの釣法、このルアーで釣りたいという思いは絶えずあるものだが、まず、今の状況下での魚の状態、今打つエリアのどういう条件の場所に狙いの魚がいるのかを知ろうとしなければ、すべては無意味な行動となる。

 朕とぢょんが川岸に向かえば、既に李俊、李立、穆春が来ていた。
 釣堀の達人とは違う、エリアマスターと言ってもいい李俊にここ最近の登戸エリアの様子を聞くと、ノーフィッシュは免れてはいるが、その釣果はナマズ、ニゴイ、コイといったところで、スモールマウスは一度も釣れていないという。
 開始早々、スモールマウスはこのエリアに依ってないという疑念が生じる。
 本流筋を見渡した感じも、前回来たときと同じような白濁りに灰汁が浮く、芳しくない水況。
 だからといって、ちょっと見で判断するのも危険だろうから、もしスモールマウスがスポーンを意識してこのエリアに入ってきているとしたら、必ずやコンタクトするであろうと思われる、昨年の記憶の中のストラクチャー周辺の面にラトリンバイブを通していく。ストライクは得られなくても何らかの兆候は見られるはずと考えたからだ。
 と、面を流して感じられるものは「水が良くない」というものだけ。
 自民党政権復活によって、ウォーターマフィアがいよいよ調子付いちまったか、と無明の業火を三千丈ばかり燃え上らせるだけに終わる。
 悪人・嘘つきどもの所業に、くさくさとした気分に覆われつつも、川面の様子を見ながら上流へ。
 結局、第一ワンドまで来てしまった。

 ここはコイ、フナに混じりニゴイもいて、無数のベイトフィッシュが見える。上空から丸見えの激シャローにもかかわらずこれだけの魚を寄せている。スモールマウスは捨てたとしても、ナマズなら来るかもしれない。
 釣果は求めないつもりだったが、スモールマウスは無くともナマズの可能性はある。ならば可能性を感じられる方に動くというのは当然のこと。
 朕はワンドを打てるポイントに進入し腰を据えることにした。
 やがて李立もこのエリアにスモールマウスを求めるのは無為と悟り、ワンドで粘るのが正解と判断したようで合流。
 ワンド内の魚の動きを窺いながら、ナマズの回遊はあるのかを観察。

 一方、ぢょんは日曜日に行われるSNSプチトーナメントのプラクティス、と本流側での探りを続け、穆春はそれに従う形となった。

 こちらのワンド組は、李立がコイを掛ける。
 スレかと思ったが寄せてみれば口掛かり。ナマズが来るかもしれない貴重な時間帯に厄介な…写真も撮らずにリリース。
 ヒットしてきたのはシュガーミノー・ドリフトトウィッチャー。旧モデルを愛用する朕が、泳ぎが気に入らないからと、くれてやったルアーである。
 その後もコイ科の魚の往来は賑やかで、このワンドの重要性を再認識。光量の落ち込みが進めばナマズは必ず現われると確信を得る。
 そしてナマズは現われた。
 こちらを気取られたようには見受けられなかったので、シャッドテールのスライダーワームを泳がせたところ、寄っては来たが眼前で見破られ、逃げこそしなかったが通り道を変更し、いずこへともなく消えていった。
 結局これが唯一のチャンスだったようで、以降ナマズの姿を見ることなく敗退。

 本流組もまた、こちらの予測通りノーフィッシュ。
 やはり、しばらくは登戸堰下の流域が正解なのだろう、という結論が出たところで解散となった。

 同日夜。
 かねてより、冬の風物詩的行事、“ハナクソみたいなジグヘッドでの釣り”をやりたいと公孫先生や史進と話していたものだが、朕の休日が土日祝日に絡みにくいため、なかなか実現せずにいたが、この日ようやく公孫先生と都合が合い、長らく行っていなかった発勁へ行くことになった。
 この釣りでは皆ワームを使うので、オレはルアーにこだわるよという、いつか見たバカのごとくルアーはミノープラグとスティックベイトだけ用意した。
 件のバカと違うのはハードベイトで釣るということへのこだわりではなく、単に寒さ沁みる深夜にホットレンジを探る作業は辛いだろうから、表層寄りに反応してくる協力的な魚のみを釣ろうという考えでのベイト選択。

 かくして現地へ着けば風。
 キャストはしづらくなるが、この風の動きが食物連鎖発生ポイントをわかり易くしてくれていた。
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 しかし、風が強さ、向きを変えるのに従ってホットスポットは絶えず変わっていく感覚。
 また、同じ表層寄りでも、フラッシング効果の高いリッジMDR、シュガーミノーには好反応だが、ワンダーや釣堀棒といったスティックベイトには無反応という状況。
 結局、目標の一人二桁は成らず、朕7匹、公孫先生5匹というぱっとしない結果。
 寒さが辛く、朕のリールがバックラッシュしたのを機に撤退を決める。

 釣果は振るわなかったが、かつては冬の貴重な天然のターゲットであり、釣堀通いから遠ざけたゲームフィッシュ、メバル。
 もし、朕が娑婆での人生を失敗していなければ、今頃週末にはクルマで足繁く狙いに来ていたのだろうな…と一抹の切なさがこみ上げて来るのだった。
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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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