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放屁

 5月30日。

 昨日、冒険心を発揮させ、戸田のドブまで行っていたという紅蠍より「二回連続ボーズなし!」のメールが届く。
 修羅は登戸界隈でばかり釣りをする朕や李立に、「おめえらは冒険心が無え」と罵っていたが、事情を知らないところまでわざわざ時間を費やして行って、そこで一から組み立てていく面倒をせずとも、ここで十分釣りが成立していたので冒険をする必要がなかったのである。
 それに、冒険心とやらを出して未知のフィールドに行っても、魚の釣り方を知らなければ結局普段通りにただルアーを水に浸けているだけのことになるだけで、まったく経験値は加算されない。
 伝説三輪氏が釣れなかったのは、リールのハンドルががたつく以前の問題であることを本人だけがわかっていなかったというところが面白い。

 今日は土曜日。
 魚釣り以外にも楽しみを期待できる日だ。
 昨年の五月といえば、修羅の降臨の他にも、犯人はあの人ではないだろうかと大いに気を揉ませたカリタス事件なんてのもあった。
 オペラ座と降臨跡の往来を妨げていた工事も終わり、登戸はいよいよ修羅の縦横に適したエリアとして復活した。
 その登戸がどんな状態になっているのか気にはなったが、それは明日の楽しみにして、この日はハンドルのがたつきに起因する振動がシェイクするたびにグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいどうにもならない眠気に対処することを優先し、出発は夕刻となった。

 ポンスキーロード入り。
 狸島から登戸エリアを一望してみたところ、思いのほか釣り人が少なく拍子抜け。
 17時を過ぎていればこんなものか。
 希望の中洲に目をやれば、秦明が歩いているのが見えた。
 合流し、ひとまず手近なポイントに手を出してみることにする。
 ここ最近の一帯の状況や、江戸川シーバス、新河岸ドブの話をしている間にボイルが見られ、バズベートを引いていた秦明が40後半のスモールマウスをキャッチ。
 間隔は空きながらもボイルは起こり続けていたので集中力を保つことは出来ていたが、以降、釣ることは出来なかった。

 気付けばいつの間にか山戎になったはずの李立がそこに居た。
 「会社クビになった?」
 「まとまった休暇が取れたんで」
 と、至って普通の話だった。
 ここで伝説三輪氏が君臨していた時代を懐かしみ、かつての土曜日の登戸の風景の話で盛り上がり、久しぶりの再会を喜ぶも「オレはおめえらと違ってガチじゃねえからよお」と、修羅に謗りを受けた面子である。
 ここが冴えないと判断が下されるや即座にポイント移動となった。

 五本松対岸。
 先行者が一人居た。
 費保だった。
 「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!
 最高の形で伝説三輪式が決まる。
 アタったとかバレたとかそんな話はさておき、大量のベートフィッシュの他に、もしかしてシーバス?と思えるような大型の魚体も見えたとのこと。
 これが釣れるとか、釣ってやろうとは思わないが、それだけベイトが豊富になったということで、この先を続ける拠り所にはなる。
 しかし、バイトは出てもフッキングにまでは至らない反応がたまにある程度で、ここも冴えない感触だった。
 そんな状況にあっても李立は相変わらず冴えており、瀬に入り込んでいたナマズを借り物のタックルでキャッチ。
 全体的に鈍いという印象だが釣れないこともない状況である、ということでナマズラリーなまず魚釣り式ランガンよりも軽快なテンポで周辺を流し続ける一同だったが、秦明にアタったとかバレたとかそんな話があったきりで、やがて、誰が言い出すまでもなくここまでだろうという話になり、終了とした。

 解散時、ノーフィッシュに終わり、伝説三輪式自慢権をまたしても獲得できなかった朕は半泣きになり「おめえらは一軍、オレらは二軍、そういう考えやめねえか。オレたちそもそもそういう付き合いだったか」と、釣果を得た者に噛みついて一同の笑いを誘った。
 この時既に21時を過ぎていたが、まだ自転車は無かった。

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テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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