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一往復半劇場

 5月7日。

 この日は出発が夜になった。
 少々腹は減っていたが修羅より釣り廃人なる称号をちょうだいした者としては釣りという低レベルな競争を怠るわけにもいくまい。
 ナマズラリーがもう始まっているかもしれない時間帯である。
 急ぎ、ポンスキーロードに入ってみたところ自転車があり、もしやと思ったがごく普通の折りたたみ自転車の類だった。
 今日もラリーは開かれないのか、まだ時間が早いだけなのか判断はできない。
 水中の様子を見られる光量は無いので、一帯の様子を見るまでもなく、昨日未練を残したまま立ち去った五本松対岸瀬下に向かう。
 希望の中洲を通過中に、この日仕入れたシーバス用ノイジープラグを結び「今日はエフテックのアールアールでナマズが釣れるかの実験」と、伝説三輪式の呪文を唱え、たとえノーフィッシュに終わったとしても、自分が下手くそだからではないと思い込めるようにしておいた。

 五本松対岸瀬下は太い流れ、落ち込み、巻き返し、緩みといった変化がはっきりとあり、カバーは無いに等しいが、風向きに左右されず魚を寄せる要素が揃っている。
 そのつもりで実験ルアーとフラットラップで流してみたが反応は得られない。まだ魚がここまで到達していないのかもしれない。それならば、とナマズラリーの様子見ついでに狸島まで行ってみることにする。

 ナマズラリーが開かれている様子はなく、狸島に到着。
 昨日の雨の影響か、水位は戻っていて、風向きは上流側から、或いは下流側からと安定しない。
 これは良いしるしなのか、悪いしるしなのか長年通っていながらわかっていない。これが新川で釣ったことのないやつの大したことのなさであろう。
 ベイトは五本松対岸よりは多いが、濃いというほどでもない。
 岬からワンドまで流してみたが反応は得られず。
 水位が戻り、ナマズがここを通るようになって、流れを遡っているのではないかということも想像できるので、再び希望の中洲を歩いてみることにする。

 五本松対岸に向かう途中、中間点の川べりの様子も見ておく。
 ベートフィッシュが濃い一帯があったので軽く打ってみたが反応は無かった。
 しかし、接近のしかたがあまりにも雑だったし、まずは五本松の様子を見ておきたいという訳で、ここは改めて来ることにして五本松に向かった。

 五本松対岸。
 実験ルアーは重量があり、樹脂密度が高いためか、朕には着水音を抑えたキャストが出来ず、近距離での勝負には向いていなかった。
 そこで、今回はチャガースプークとフラットラップのローテーションをメインにした。
 いい加減回ってきても良さそうだが、とは思ったが、来ないのはどこかで足を停めているからではないだろうか。
 足を停めるとするならば、先ほどベートフィッシュが帯をなしていた希望の中州中間点のフラット部分だろう。
 ここに居ても埒が明かないのだから移動だ。

 今度はベートを怯やかさぬようにと慎重に足を運び接近するが、やはり玉石の砂利場では振動が伝わってしまう。これはある程度仕方のないことだと諦め、しばらくキャスト及び諸々の動作を控え、時の経過に任せる。
 思えば、ナマズラリーは周辺の様子を調べることもなく、そのまま入水し、川下にルアーを投げ続けていたものだった。リトリーブスピードには特に気を遣っていたようだが、水深の浅い川でミノープラグをダウンストリームでストレートリトリーブするのだから、気を遣うまでもなくリトリーブスピードに気をつけなければベイトは底を叩くばかりで使い物にならなくなるだけのことである。
 ウェーディングするかしないかの違いだけで、内容的にはもうひとつの伝説と同じ釣りだ。それでも釣れていたのだから、他人の語る理に耳を貸さないばかりか、己を正当化し反論してくる不遜ぶりも、当然といえば当然かもしれない。
 年間釣獲数三桁を誇っていたナマズラリーのことを思い出しているうちに、水辺も落ち着いてきたように感じられたので、強くも弱くも使えるチャガースプークを引いてみる。
 このベイトはナマズ狙いには特に優れたプラグで、ラトリンのノイジープラグを買うだけの金があるならこっちを買った方が断然良いといえる。
 ベイトが岸辺に達したところ、しつこく追うバイトが出たがフッキングにまでは至らなかった。
 これはまだプレッシャーが掛かっていないと見て取ったので、実験ルアーを遠投し、バイトの出た近辺まで持ってきたところ、今度はバイトし、ベイトを持って行った。
 しかし、乗ったと思ったのも束の間、すぐにばれてしまった。
 一匹潰してしまった、否、あくまで実験なのだから落ち込むこともない。
 その後、他にプレッシャーの掛かっていない魚は来ていないものかと場を休めたり、ベイトを替えたりしながら粘ってみたものの、何事も起こらず。

 ということはもっと下の方をうろついているのか、と狸島に戻る。
 瀬周りにはベートが入り込んでいるようで、ベイトが着水すれば逃げ惑う様が見える。
 先ほどから実はそこに居て、波が収まったから見えるようになったのか、風が収まったことによって入ってきたのかまではわからないが、とにかくこれは良いしるしである。
 チャガースプークにバイトしてきたナマズが見えたことにより、いよいよここだという確信を得てルアーローテーションをしながら粘ってみたが、次は無かった。
 上着の上から合羽を着込まなければならないほどの寒さ、昨日の雨。水の中も少なからず影響を受けているのだろうということで、ここで諦めることにした。
 19時過ぎから23時過ぎまで希望の中州一帯をうろついていたわけだが、この時間帯にもナマズラリーは見られなかった。
 今年はさすがに年間釣獲数三桁は厳しいかもしれない。 
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テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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