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チャリ停

 5月2日。

 昨日は行かなかったことにしたのではなく、帰宅時に気力が湧かず、釣りという低レベルな競争に参加できなかったのである。
 秦明はもうひとつの降臨跡、紅蠍は新河岸ドブを巡っていたが、いずれも芳しくなかったと聞いていたことも気力を挫く一因となっていた。
 「何だ、釣れなかったのか。だらしがねえなあ」と言うだけなら修羅でもできることだが、そう言わなかったのは月齢に関していささかの知識があるためだ。
 今日だとて良い日とはいえないが「もしかしたら釣れるかもしれねえじゃねえかよお!」と泣いてでも出掛けるのは釣り廃人だからなのは当然のこと。土曜日と大型連休が重なっているので、降臨を始めとするもろもろのプレミアが見られるかもしれない、と期待もあってのことだ。
 また、昨日ザ・タックルボックスの店長にスイムテストを託されたベイトがある。
 本当の仕事を与えられたことにより、これらのベイトを吟味しておけば「今日のオレの仕事は終了」と唱え、たとえ釣れなくても、今日は釣るのが第一で来たのではないのだからという方向に持って行けた気になれる。
 かくして、伝説式精神勝利法を用いて完全になったところで貧乏長屋を出る。

 ポンスキーロードから希望の中洲に入り周囲を見渡せば、あちこちに人が見え、五本松や降臨跡といった護岸されているところには多くの釣り人が入っていた。
 絶好の降臨日和。
 こんな日に捕食が起こらないのは本当に不思議でならない。それともやはり出発時間の問題か。
 と、まずは託されたベートのスイムチェックだ。
 どのベイトも通常の流れの中で泳ぐという点では及第点だが、バグリー風ウェイクベイトはラパラのウェーキングミノーに及ばず、サミー風ペンシルベイトはジップのフェイキードッグに及ばず。唯一、珍妙なリップ形状のソルト用トップウォータープラグの泳ぎはしっかりしながらもぬらぬらな感じで気に入った。
 インプレッションができたことにより「今日のオレの仕事は終了」である。
 この先はたとえ釣れなくても自分がヘボいせいではない、と思い込めるにしても、ヘボいために釣れないという事実は変えられない。
 そのことに対して修羅は何ら打つ手を持っていなかったことが一連の喜劇の始まりである。
 自分が他人にどう思われているかなど知ったことではなく、とにかく釣れる快楽を味わいたい朕は、その後少しでも脈のありそうな兆しを求めて五本松対岸から狸島まで歩いたが、ナマズ、バスの姿を見ることは無く、チャガースプークにルアーに触れないバイトが出るのを一度見るのみであった。
 この時既に下げ止まりの時間が迫っていたので、ベイトを替えて数投し、反応を得られなかったところで諦め、納竿とした。

 帰宅した後、日野日出志の漫画を読み耽っていたところ、鄒衍すうえんよりメール着信あり。
 隅田川でシーバスをキャッチしたとの報だった。
 使える写真を得られた喜びのため、伝説三輪式に僻むことも忘れ、まっすぐに感謝の意を表す朕であった。

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テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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