FC2ブログ

ロマンスカーNOTLD

 4月24日。

 PEに組んだラインシステムだからこそ獲れた一匹、のためにリーダーを組み直していた昨晩のこと、蝦夷地の釣り廃人である史進より、噴火湾漁港でウグイ入れ食いとの報が届く。
 「釣れるなら何でもです」な釣り人にとって北海道は何と魅力的なフィールドであろう。
 長期滞在が可能なら行ってみたいと思うが、短期の駆け足的釣行ならむしろ行きたくない。

 関東も岡山と変わらない、ならば、と今日も多摩川へ。
 「釣れるなら何でもです」と言いながらも狙いの筆頭に置くのはナマズであり、ベイトもナマズを釣ることに長けたものを用意しているが、それらはバスやシーバス、トラウトを釣るために造られたものである。すなわち、そこに捕食モードのフィッシュイーターが居ればその魚が釣れるということであり、そのような魚を求めていけば、この多摩川ではナマズが釣れる確率が最も高いということだ。
 「釣れるなら何でもです」といいながら、体格に合ったベイトを選び、泳がせ易いリトリーブコースを取り、ただ入れる場所で投げ続け、結局釣れないもうひとつの伝説とは、志は同じでも釣りの質は大いに違う。
 毎度限定的な範囲で釣りをしながら「多摩川はもう飽きた」とならないのは、日々、天候、水の動き、月齢、人為的要因によって魚の動きが変わっていくので、釣りが窮まることがないためだ。
 釣りに来てもほとんど釣れなかったというのは、その人の釣りの罪であって、多摩川の罪ではない。
 魚が居ないから釣れないのではなく、下手くそだから釣れないのだと心底から認めたほうが良い。
 かくして貧乏長屋を出ようとしていたところ、成増花和尚の紅蠍よりメール着信あり。
 ナマズを求めて新河岸ドブを遡り、富士見市の支流まで進行しての結果だという。
 勿論、紅蠍もはぐれ者同様、「釣れるなら何でもです」の人なので何が釣れても問題ないようだ。
 「新河岸で二回連続ボーズなし!
 と、伝説三輪式を決めていた。

 さて、ようやく貧乏長屋を出て、向かったのは狸島。
 ポンスキーロードを抜け、狸島に出てみれば先行者二名。
 朕が行ってしまっては無用のプレッシャーをかけることになりかねない、ということで控え、五本松マルタ瀬に向かってみれば、マルタ瀬直上に立ち込む馬鹿…。
 下野さん(バスプロ)が言っていた「魚釣りしてるくせに魚釣り知らへん」手合いか、自ら潰したポイントの魚を釣ろうとするテクニシャンか。
 17時の鐘が鳴り、潰し屋は去り、いよいよ瀬の動きが騒々しくなってきたが、今度はマルタが主に騒ぐスポットの位置が難しいところにあって、バイトを得られるリトリーブコースが取れなかった。
 マルタを諦め、南風だし、堰が閉じられ降臨跡の水位も戻っているだろうから、と狸島に回遊するフィッシュイーターを狙いに行ってみることにする。

 狸島。
 降臨跡は修羅の捕食に適した釣り人の数があったが、バギーズベイトのプレッシャーはここにまでは及ばない。
 来るべきものを待つのみよ、と水中の様子を見ながらとりあえずのキャストをして過ごす。
 微かにそろりと人が近付いてくる気配を感じ、振り返ってみれば、それは恵施だった。
 今日は遅くまで居られるとのことなので、朕はこの口舌の徒に釣れるまでの過程を示し、ひいては釣果という実をもたらしてやろうと構えた。
 釣るためにはまず対象の生態を知ることにあり、その知識に基づいて打つところを決め、最後にルアーを選ぶものだ。
 ほら、今その落ち込みをナマズが通ってるよ。
 え、どこ?
 肝心な時に偏光グラスを外している恵施。
 「なんじが釣れぬのはそれよ」
 朕が宮城谷昌光する頃、ナマズは沖側に泳ぎ去って行った。
 流れの通るブレークラインに際立った変化が絡めばそこにはナマズだけではなくバスも寄る可能性がある。見た目にもわかり易い変化で十分だから、そのようなものを見つけたなら水辺に余計なプレッシャーをかけないように留意しながら打っていけば良い、と指南しつつ、朕もキャストしていたが、ほどなくして北風に変わる。
 まったく可能性が消えたわけでもないが、この状況はここには厳しい。
 あの恵施が珍しく集中している。
 その殊勝さに敬意を表し、風向きが変わったら帰ろうとしていた当初の予定を曲げ、続行することにする。
 恵施が、マルタ瀬はどうか、というので一考し、確かに風向きが変わってどこに行くのかわからなくなってしまった魚を探すより、そこに居るとわかっている魚を狙う方が今は良いだろう、ということで移動する。

 五本松対岸。
 マルタの勢いはそれほど盛んでもなかったが、擦れ掛かりするほどの濃さはあった。
 しかし、どう投げてもバイトを得られるコースが取れない。
 マルタを諦め、回遊するナマズとの遭遇を求める釣りに変更。
 北風に波立つ水面でもトップにバイトしてくるナマズはいたが、あまりにも偶発的な感触で狙いを絞れず。
 風の強さは増し、恵施が音を上げ撤退。
 「もしかしたら釣れるかもしれねえじゃねえかよお!」どころではない釣りのし難さと寒さに、○回連続ボーズなし!の伝説三輪式自慢権を失ってしまうことを承知で、朕もほどなくして撤退することにした。
 ナマズラリーが始まる様子は見えなかったが、過酷な条件を乗り越えて行くのがラリーの醍醐味であるとするならば、撤退するのは早過ぎたのかもしれない。

スポンサーサイト



テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : ルアーフィッシング

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

dragon

Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

最新記事
月別アーカイブ
リンク
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

検索フォーム
QRコード
QRコード