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連綿

 4月21日。

 少し早めに貧乏長屋を出る。
 ナマズさんにトライリーンXT6LBを届けるためである。
 今から20年ほど前にトライリーンを知ってからというもの、ナイロンラインはトライリーンばかり使っている。
 時には他ブランドのナイロンラインを使うこともあるが、急場しのぎの予備リーダーとして使う程度だ。
 ドラグを駆使して魚を弱らせて釣るのが嫌いな朕は、細い番手でも引っ張り合いていどでは切れない強さが特に気に入っている。
 勿論欠点もあって、一釣行の使用で強度が失われることと、低伸度、高感度の特性が禍して、スピニングリールのスプールへの馴染みが悪いというのがある。
 だが、その欠点も気にならないほど、強度と価格は魅力的だ。

 ナマズさんは韓流手マンポイントに居り、滞りなくラインを渡す。
 南風、上昇の気温。
 韓流ポイントに釣り人は多かったが、様子を窺うまでもなく降臨跡に向かうことにし、ナマズさんにその理由を説明。
 同じくルアーで魚を釣るにしても、スポットを絞りづらく口も使わせ難い魚を敢えて狙うのか、タイミングと場所さえ当てられれば容易く釣れる魚を狙うかのいずれかだ。
 前者は深く熟達していなければ釣れないが、後者は道具さえ適切であれば釣れる。
 そしてそのどちらが無くてもある時突然釣れてしまうこともある。
 釣るためにはひとひとつの所作に明確な理由があった方が良いのだが、それが無くても困らないというのであればそれはそれで良い。
 そんな話をして移動を始めたところ、前方に、フォロワーサンの類で埋め尽くされる前にはもうひとつの降臨跡によく来ていたヘラ師の爺さん。
 今日も堰下は狛江、川崎側ともに人だらけだという。
 実際、堰越しに見えるだけでも相当な数だ。
 この度の世間の騒動は、多摩川修羅の捕食場を豊かにした。何かと物騒な世の中になってはいるが、恩恵を受ける者もあるようだ。
 今日はアユの放流があったと爺さんからありがたい情報をいただき、朕は降臨跡に向かった。

 降臨跡の人出は、平日にしては多いか、ていど。
 流れの様相を見て、ここは難しいと判断し、一投もせずに狸島に入る。
 ちょうど光量が落ち始めていた頃で、ワンドに繋がる瀬周りでバイトが出る。
 堰の水面と標高を同じくする範囲では減水が起こっているのに入ってきているとはどういうことか。流れは相変わらず太いのでもしかしたらナマズは生命の危機を感じず、普段通り流れの道筋を辿っているのかもしれない。
 岬まで下り、流れを観察していると、7cm程度のアユの群れ、数匹のナマズが遡上していくのを見る。
 続ける根拠としては十分なデータである。
 かくして、アタったとかバレたとかそんな話の末、2匹のナマズをキャッチ。
 ナマズラリーは見ず、ポンスキーにスナック菓子を食わせてやることも出来なかったが、ここで「今日のオレの仕事は終了!」を決めた。

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テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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