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又夜

 4月11日。

 閉塞が感覚的なものから現実のもになっている。
 平日に休暇があるのは今やどんな社会的地位、雇用形態にあろうとあたりまえのことになった。
 これにより、はぐれ者は曜日を気にせずに休日を謳歌できるようになったことだろう。
 そして今日は土曜日。
 外出を控えろといわれてもただ家に篭っているのは不可能である。押さえつけるなら然るべき代価を用意して臨むべきだと思うが結局無策。そもそもの行動原理に孝慈の心が無いからこうなる。
 信無くば立たず、とはよくいったものだ。
 そんな訳で、閉塞感に堪えられない人々が多摩川にやって来て、その中には釣り人も含まれることだろう。
 姿を見られても不都合のない社会情勢、一般的な休日、多くの釣り人、好天。
 修羅にもはぐれ者にも嬉しい条件が揃った。
 早めに家を出て、多摩川各所を見て回り、降臨の有無を確認しておきたいところではあったが、結局、ハンドルのがたつきに起因する振動がシェイクするたびにグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいどうにもならない眠気は克服できず、一寝入りして夕刻の出発になってしまったので、伝説人のことは諦め、近場で最も魚との遭遇確率を高められるであろう降臨跡に直で向かうことにする。
 降臨跡を目指すのは、自分に釣り易い魚を見込んでのことだけでなく、ポンスキーにスナック菓子を食わせたり、ナマズラリーを見てみたいからというのもある。

 降臨跡。
 三輪車、修羅は見えなかったが、李俊が居た。
 今日はナマズ二匹、スモールマウス一匹を釣ったとのこと。
 多摩川レギュラーターゲット二種目達成の功を妬んでくれる伝説三輪氏は居ない。
 よって、朕が代わりに「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」と、怒気を含んだ涙目、どす黒く紅潮した顔で李俊を罵った。
 休工日で異常な振動が発生しないため、魚は本来の習性通り、風の当るシャロー側に入ってきたのだろう。
 目に見えるベートはここには居なかったが、ベイトが居ないと判断するにはまだ早い。
 一帯の様子を見て歩いているうちに17時の鐘が鳴り、狸島岬のポイントを潰していた一団が撤退を始めたので、朕は狸島に渡ることにした。

 狸島。
 濃くはないが、流れの筋にベイトフィッシュの浮く様子が度々見られる。
 波立つ風に暖かさは感じられなかったが、水は冷たくない。
 フィールドコンデションは悪くないというのはともかく、ナマズラリーはいつ始まるのかと周囲を気にしながら9センチミノーをキャストしていたところスモールマウスのバイトを得る。
 30あるかどうかの個体だったがアタったとかバレたとかそんな話に止まる。
 丁寧にランディングしていれば「9センチミノー投げてるだけで楽しい!」と、もうひとつの伝説にも誇れたのにと思えば残念でならない。また、JCD9はベイトキャスティングの苦手なもうひとつの伝説には勧められないのも重ねて残念である。
 来ているのはナマズではなくスモールマウスなのか、ということでベートのサイズを落として引いてみたところ40少々のスモールマウスがヒット。
 ○回連続ボーズなし!への第一歩を踏み出せた。
 やはりプレッシャーさえ無ければ、風の当るシャローが力を持つのだ。
 ならば固執してみよう、と順繰りに風の当る岸を流していったところナマズがヒット。
 はぐれ者同様、釣れるなら何でもですな姿勢であるとはいえ、いちどにバスとナマズをキャッチ出来るとは望外の喜び。
 今日のオレの仕事は終了!とする。
 ポンスキーはいっこうに姿を見せない。
 朕が餌付けしている人間でないことに気付いているのだろう。これではスナック菓子を食わせてやることができない。
 2018年は絶賛好釣中だったらしいナマズラリーが行われる気配もない。
 狸島セッションは見られなかった次第だが、がっかりはしていない。何故なら朕の好きな西洋音楽はジャズではなくハードコアパンクだからだ。


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テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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