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伍員の業

 3月18日。

 ハンドルのがたつきに起因する振動がシェイクするたびにグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいどうにもならない眠気と、日中のフィッシングプレッシャーに打ち克つ気力が無いので、一寝入りしたのち、釣り人が捌け始める夕刻に貧乏長屋を出る。

 平日でも明るい時間帯は高いフィッシングプレッシャーに晒され、かつ、そんな状態が一月半ば辺りから連日続くもうひとつの降臨跡には触れることなく、足マンキー場からマルタ瀬に向かう。
 川伝いに下っていく途中、淳于髠じゅんうこんを発見。
 高みから「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」と、伝説三輪式を打った。
 淳于髠は既にマルタをキャッチ済みとのことで「今日のオレの仕事は終了!」と、伝説三輪式で応じた。
 伝説人が居なくても、伝説式の礼は欠かさぬのが漆園の士のたしなみというものである。

 瀬に着いてみれば、第一の瀬には何人かの釣り人が見えたが、第二の瀬は無人。
 第一の瀬は、川崎側から浸からずに口を使わせるリトリーブコースを引いてくるのは不可能であるため、第二の瀬の様子を見ることにする。
 魚は総じて少なく、以前はこの場所からも第一の瀬が盛んなる様子が見えるほどだったが、今はまったく見えない。
 数が少ないとはいえマルタの出入りは見えるし、卵狙いの魚たちがやって来ることだってある。
 引掛け釣りをしているルアーマン、ポイントを潰しながら瀬を歩くフライマンが後を絶たないのはどうしてなのだろうなどと話しながらキャストしているうちに、CD5にマルタがバイト。
 しかし、写真を撮る前にオートリリース。
 「アタったとかバレたとかそんな話は聞きたくねーんだよ!」である。
 まとまった数が入ってくるまでひたすら待ちを強いられそうな流れだ。
 そうこうしているうちに日没を迎え、淳于髠撤退。
 「何だ、諦めるのか。おめえには根性が無え
 「オレはおめえと違ってガチじゃねえからよお
 礼に始まり礼に終わるとはこのことだ。
 その後、魚が入ってくるのが確認され、コイのバイトを得ることができたが、やはりアタったとかバレたとかそんな話に終わる。
 そろそろもうひとつの降臨跡から釣り人が消えていく頃だ。
 ここで粘ったとしても寡数なうえ鈍いのだから移動した方が良さそうだ。
 キャパシティーオーバーのプレッシャーのことを思えばクールな予感はしないが、魚が確実に居るのがもうひとつの降臨跡である。

 もうひとつの降臨跡には周通とミクラス。
 周通は相羽リグとトップウォータープラグでスモールマウスをキャッチしたとのことで、今日のオレの仕事は終了!状態にあり、明日の相羽リグに備えていた。
 トーナメント常勝の技は脈々と継承されている。
 ここでは蝦のエッセンスが盛り込まれたレアリスバイブでナマズのストライクを得た朕だったが、またしてもアタったとかバレたとかそんな話に終わる。
 桃花山勢力が撤退した後もしばらく粘ってみたが、進展はなく、飽きてしまったことにより納竿とした。

 粘るというのなら、ルアーにえげつない散らし鈎を付け、バーブレスだから魚に優しいとのたまい、何かが掛かるまで続ける嬴式釣法を用いるべきなのか。
 「釣れてるやつの真似しねえと見えるものも見えて来ねえぞ
 と、修羅は言っていたが、年間三桁の釣獲数のうち何割がしっかりストライクを得て釣れたのか怪しいことが発覚してしまった現在では、尚更真似ることは出来ないのである。
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テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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