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令和二年!ハリボテの街と共に

 1月17日。

 いつまで経っても釣りという低レベルな競争から卒業できる見込みは無い。
 昨日までは施しのために冒険心を発揮させ周辺のポイントをじっくり見ておこうなどと思っていたが、鄒衍すうえんと明日の予定及び、もうひとつの降臨跡の動向について話し合っていたところ、釣り人の少ない平日のうちに、土日では出来ない念入りな探りを行っておくべきだという結論に至り、結局この日ももうひとつの降臨跡に入ることになった。

 現地入りして唖然。
 平日であるにもかかわらず、水門前には5、6人のルアーマン。
 平日でもこれだけの釣り人が来るのだから、土日はフォロワーサンが殺到するに違いない。
 ここは伝説三輪氏が珍しくも、ニゴイ、ナマズ、シーバスを釣ったことのある実績場所である。
 李立は釣りどころではなくなり、施恩も好きな時に釣りに行けない身分になっている現在。あとは朕が控えれば修羅も天敵に怯えず捕食が行えるようになるはずだ。
 そうなれば修羅はぐれ者の遭遇もまったくの夢想ではなくなる。
 今は禍が福に転ずる過渡期なのかもしれない。

 修羅のベイトが多いのは結構なことだが、入れるポイントが下流側に限られてしまったのは痛い。
 餌釣り師の中にも知った顔はおらず、無聊を凌ぐ話し相手もいないので光量が落ちるまで望みの無いキャストをするしゃない。
 流れの強弱をリップレスクランクで探し出し、引っ掛かりがあれば素っ首リグを通す、などとやっていたが「見えてくるものが無いのう」の伝説三輪状態が続く。
 やはり、明るい時間帯に弱風とあってはここは厳しい。
 シャローフラットともいえるこの一帯はカバー要素が弱いため、平穏な気象では魚をアクティブにさせられないのだ。
 護岸の石積みはカバーではあるが、ストラクチャーとの関連性は希薄。流れと共にあるカバーもあるが、そこは魚を停めるには小規模過ぎる。

 陽が傾く頃、鄒衍が現れる。
 餌釣り師たちが撤退を始め、水門前に張り付くフォロワーサンも二人にまで減った。
 そろそろ水門周辺に入れるか、と上流側に向かって移動したところ、恵施が現れる。
 ちょうどフォロワーサンの一人が魚をヒットさせたので見ていると、ドラグをじいじいいわせながら寄せられずにいて、寄ってきたと思えば足元のカバーに潜られている。何のためにドラグを緩めているのか意味不明。
 朕は恵施にあれこそが悪いランディングの例だということを教えてやった。
 それでも何分もかけて取り込み、今度は10分近くも地上でこねくり回していた。
 ようやく水に返すのかと思いきや、まだ浸けたり揚げたりしている。いくら滅多に釣れないからといって、あれではカルホーン先輩や侯嬴こうえいよりも扱いが酷い。
 瀕死になるまで痛めつけてリリースするような連中に比べれば、釣れたものは何でも持ち帰り食おうとする外国人グループの方がずっとましである。
 朕はクランクベートをキャストしながら、何故このベイトを選んだのかを恵施に語っていたが、件のスモールマウスはまだフォロワーサンの手を離れていなかった。
 クランクベートはリップレスではなく、ラパラのDTだ。
 DTもラトル入りだが“魚に強烈にアピールする”タイプのものではないのでここでも安心して使える。また、ラパラのクランクベートはタイト&ハイピッチな動きで流れに負けず、真直ぐに引いて来られるのが魅力である。
 流れの中で使えるクランクベートについて講釈を垂れる朕だったが、本当の目的は、毎度この周辺でナマズを釣っている夏侯章の秘密を探るためであった。
 いくら俗人には無い徳を備えている人のこととはいえ、万象は因果関係の末に起こるもの。毎度のヒットにも必ずや理由があるはずだ。
 そこで、底、及び底寄りをスピーディかつ確実にチェック出来るこのクランクベートを選択したという次第。
 と、解説を交えながらスポットを探しているうちに魚がヒット。
 スモールマウスだった。
 聖人だけが知るナマズの秘密を解くことはできなかったが、「釣れるなら何でもです」と、伝説の人と志を同じくする朕としては十分に嬉しい結果である。
 釣果を得たことによって安堵した朕は、カバーとストラクチャーの違い、ラインの太さとルアーの関係、環境ごとの魚食魚の性向について大いに顎をしゃくってやったが、恵施は「意味がわからない」と素直に言った。
 実を伴わず、どこからかの受け売りで顎をしゃくる者はこれまでによく見てきたが、知らないことを知らないといえる者は案外少ない。

 日没と共に鄒衍と恵施が撤退。
 朕はようやく無人になった水門前のカバーに手を出してみるも、今や全域がカバー効果を得ているためか、日中のプレッシャーでポイントが潰れてしまったのか、反応を得られなかったので諦めることにした。
 釣れないこともない程度に釣ることはできても、狙い済ましたうえで確実に釣果を得るのは至難の業。
 やはり新川で釣ったことのないやつは大したことねえのである。

 ※マー語

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テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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