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ヤーバー!(映画『暁に祈れ』より)

 1月10日。

 今日も昨日と同じような天候。
 天気予報の風速は弱いものだったが、街ののぼりをはためかせる程度には吹いている。
 昨日のパターンを踏襲できるかもしれない、ということでラトル入りのリップレスクランクを数個追加してもうひとつの降臨跡に向かう。
 キャメラは首からぶら下げ、絶対に落とさないようにした。

 もうひとつの降臨跡。
 予報では北西の風になっていたが、現地に吹く風は南、或いは南東からのもの。
 波立ちはあったので、いちばんうるさいラトリンバイブで流してみるも無反応。
 ポジションが変わったか、ルアーの問題か。
 まずはベイトのタイプを変えて引いてみたが違ったようだ。
 風向き以外は昨日と変わった点が認められないが、一夜にして魚の動向が変わってしまった気配である。
 こうなっては損耗覚悟の流芯カバーの釣りをするのが無難か。
 多摩川は初めてだというルアーマンに話しかけられる。
 バスを釣りに来たと言うので、朕はスモールマウスの難しさについいて大いに顎をしゃくり、しかし、このエリアに魚が溜まっているのは確かなので、やりようによっては釣れるということもしっかり伝えた。
 素っ首リグの損耗を防ぐための一手間として、今回はズィールのキャッツアイを埋め込んで対処してみたが、大して役には立たなかった。
 風に大きくはらむラインにより、リグがどのような状態にあるのか把握できず難渋していると、先ほどのルアーマンが魚を掛けていた。
 40クラスのスモールマウスである。
 30あるなし程度のサイズなら気にもかけないが、このサイズを釣ったとなると興味が湧く。
 ラッキークラフトのポインターがウィニングルアーになった時の記念モデルだ。
 ゆっくりとただ巻きしていたところ食ってきたという。
 もしや、と思った朕は同じポイントでワンダー60を引いてみたが続かず。
 初挑戦を40クラスで飾ったルアーマンは大喜びである。魚は確実に居るという言葉のおかげで集中力を保てたとのこと。
 しゃくった顎が、己を誇示するための虚飾でなかったことに安心する朕であった。
 魚はきっとあの流芯カバーを通って来たに違いない。
 釣れないのはしっかりカバーコンタクトが出来ていないためである。
 わかっていながら出来ないことのもどかしさ。
 そして、PEに組んだラインシステムだからこそのライントラブルにも見舞われ、リーダーを組み直す羽目に。
 その間にも先ほどのルアーマンがまたしてもストライクを得ていた。
 遠目にもナイスサイズだというのがわかる。
 リーダーを組み終え、どうやって釣ったのか聞いてみたところ、シャロークランクのスロー引きだったとのこと。
 朕は完全に食らわされた恰好である。

 陽が傾くころ、次々に釣り人が撤退。
 今日ももうひとつの降臨は見られず。
 プレミアは無いものと悟り、ナマズ狙いに専念することにする。
 ポイントの大まかな状態は徐々にわかってきて、ここは特に遠投の必要が無い。
 となれば、ベイトはJCDが最適だろう。
 JCDは怪魚ルアー、という風評を聞いて、怪魚ならナマズもあてはまるのではないかと試してみたところ、これが大当たり。
 何故このベイトが良いのか、他の愛用ベイトたちと違って、自分なりに説明することもできないのだが、実際ナマズによく効くので手放せなくなってしまい、今回もナマズのストライクを得ることが出来た。
 ところが足元に寄せてからのラインブレイク。
 リーダーはシーバス用の22LBモノフィラ。ラインに瑕が入り、護岸用の岩に擦られたのは違いないが、こうも呆気なく切れるものかと唖然。
 貴重なJCDを失う。
 これからは予備のリーダーもトライリーンにしておくべきか。
 気を取り直し、消音加工済みの新型レアリスバイブを引く。
 そして程なくしてバイトが出るも、魚の首振りを感じるや軽くなってしまう。
 何でだ?と改めてみれば、フックポイントが甘くなっていた。チェックを怠っていたのである。
 立て続けにへまをやらかしてはしまったが、遂に道筋を捉えた気がしたので、タッチアップを行い、更にはベイトを替え、と続けてみたものの、その後は音沙汰なし。
 捉えたと思ったのは気のせいだったようだ。
 ということで集中力が切れ、納竿とする。
 
 今後JCDを入手することはできるのだろうか。
 まだストックはあるが、今後の安定供給に不安のあるベイトである。
 修羅は剥がれた虚飾のために泣いていたが、朕は失った実のために泣くのだった。

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テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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