FC2ブログ

岩下揣摩

 1月6日。

 鄒衍すうえんより、もうひとつの降臨跡に入ったとの連絡が入る。
 帰宅時、ハンドルのがたつきに起因する振動がシェイクするたびにグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいどうにもならない眠気が押し寄せてきている気配はあったが、おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!な思いから、昼寝もせずに貧乏長屋を出た。

 世間の冬休みが明けたであろうこの日に修羅の降臨があることは考えられない。
 よって、登戸エリアには目もくれず、もうひとつの降臨跡を目指した。
 鄒衍が一帯を独占しているのかと思いきや、鄒衍の居る場所から下流の護岸にはずらりと餌釣り師が並んでいた。
 その中に、宇奈根で度々会話をしたことのある爺さんがいたので、挨拶がてら事情を聞いてみたところ、台風以降、界隈の方々でポイントが潰れ、皆この一帯に辿り着いたのだという。
 鄒衍はといえば、バイトはあったものの、手前ばらしをしてしまったとのこと。
 勿論、朕は「アタったとかバレたとかそんな話は聞きたくねーんだよ!」と、もうひとつの伝説式で応じた。
 打てる場所はカバー周辺に限られていたが、ここはスモールマウスの動きが測り易い場所なので、集中力を維持することが出来る。
 軽ければ流され過ぎてスポットを通せず、重ければ根掛りが頻発する場所だが、十分なカバー効果を得られる場所でもあるので、極端にルアーを小さくしたり、ラインを細くしてドラグを駆使しながらやっとの思いで小さな魚を取り込むといった苦労をする必要が無い。
 そんな訳で、20lbライン、1/11オンスシンカー、4,5インチワームの素っ首リグで、朕が30クラスのスモールマウスをキャッチ。
 さほど間を置かず、流芯を通していた鄒衍がロッドをしならせていた。
 ナマズだという。
 朕が取り込みを手伝おうと駆けつけたところフックアウト。
 かなり強引なやりとりだったが、と言ったところ、先日、朕が20lb、夏侯章が12lb、公孫戍が8lbと一様に太目のラインで釣れているのを見て、リーダーに14lbを使ってみたとのこと。
 逆に太いラインによる強気がザとなっていたのである。

 陽が傾き、餌釣り師たちが撤退。
 これを機に、朕はナマズを意識した攻めに切り替える。
 朕は、ナマズの方がスモールマウスより測り易いと思っているが、このところ、ナマズの方がスモールマウスより測り難くなっていると感じている。
 日没を迎え、ナマズの徘徊経路を見つけられぬまま右往左往している頃、鄒衍が魚を手にしていた。
 40少々の良型である。
 3,8インチドライブシャッドのアンダーショットリグによるものだった。
 更に間を置かず、40には届かぬものの、往年のマーのようによく肥えたスモールマウスを追加。
 どうやら、捉えきれないストラクチャーを探すより、あからさまなカバーを狙う釣りの方に分があるようだ。
 時間もあることだし、更なる一尾を追いたいところではあったが、次第にハンドルのがたつきに起因する振動がシェイクするたびにグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいどうにもならない眠気が押し寄せてくる。たまらず撤退を提案したところ、鄒衍は快諾。
 もうひとつの降臨は起こらず、多摩川レギュラーターゲット二種達成も出来なかったが、釣れるなら何でもですな姿勢ならば十分な結果といえましょう、ということで、ここで解散となった。 

 ※マー語


スポンサーサイト



テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

dragon

Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

最新記事
月別アーカイブ
リンク
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

検索フォーム
QRコード
QRコード