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いや~、それは違わねえよ

 1月2日。

 残念ながら朕の連休は今日まで。
 悔いを残さぬようにと、いつもの中量級用キャスティングロッドに加え、8lbナイロンをフルに巻いたフィネス用のスピニングタックルのトゥータックルで多摩川に向かった。
 フィールドはどのような状況にあるのかを推測できていれば、あらゆる状況に対応できるようにとツーリングバッグ一杯のがらくたを持ち歩き、それがためにかえって身動きが取れなくなり、それだけたくさんのがらくたの中に現在の状況に対応できる道具がひとつも入ってなかったりする、なんてことはないはずだ。
 いかに道具を多く持っていくからといってそのような愚は犯さないようにしたいものである。

 せせらぎ館から登戸エリアを一望してみたところ、狛江側には休日らしい釣り人の数があった。
 捕食を行うなら、乞食風呂の辺りに三輪車を置いて、川原まで徒歩で来れば朕に気取られることは無い。
 ベイトが十分に居て、天敵が寄り付かない場所は案外近くにあるものだ。

 堰下は狛江側、川崎側も休日らしい釣り人の数となっていた。
 バス、ナマズ両方とも見える範囲に居るが、お互い丸見えの間合いでは釣れる訳がない。
 こちらからも向こうからも見えない位置に魚の居場所を探すべきである。
 面を細かく刻みながら流れや地形の変化を探り当て、カバー要素を見出していくのが確実な方法に思われるが、方々に釣り人が居るし、たとえ無人だったとしても朕にそんな根気の要る作業ができるわけがない。
 よって、視覚から想像できる水中の変化を恃みに打っていくのみである。
 既に魚の存在は確認出来ているので、度重なる失敗にもめげずに集中力を保つことが出来、キャッチに成功。
 公孫戍のカリ首リグにヒントを得た、素っ首リグでのキャッチ。
 
 主従がやって来る。
 夏侯章は三年最終日と四年初日を飾ったまことの君似である。
 朕は夏侯章の下へ小趨りで進み寄り、身をこごめていう。
 「君似にはそろそろ戴冠の時ではないでしょうか」
 夏侯章はハナクソをほじりながら、
 「寡人はなんじらとおなじく、常に無冠の私人でありたいのだ」
 といって屁をこいた。
 太白は辱なるがごとし、というのはこのことだろう。
 朕は改めて跪拝するのだった。

 主君への忠誠を示したところで先輩史官に今日の感触を伝えに行く。
 「公孫はよく釣るからな」と、揶揄されたほど実際よく釣る人ではあるが、ノーフィッシュを食らうことだってある。
 そこで、伝説三輪式の釣れない言い訳を用意して備えているのである。
 今回はノンラトルのベビーシャッドが釣れるかの実験だということで、見させていただく。
 センタープレート入りで、流れの中でも傾かずに泳ぐ優良品であった。
 店頭で見ない品だが、どうやって入手したのかと問えば、タックルベリーで見つけたとのこと。となれば安定供給は不可能だ。
 いかに優れたパホーマンスを示しても、ロストを恐れての使用となれば持ってたとて活かしきれまいということで、朕は興味を失った。

 バスもナマズも目に見えるが、反応を得られないまま日没が近付く。
 ナマズも釣って一日二種目達成を果たしたかった朕は、ナマズを釣るならあそこだろう、と調布水門に向かうことにし、「お疲れえ!」と、伝説三輪式を決め、主従に別れを告げた。

 調布水門。
 休日の日中はバス狙いの人が多く、故に朕が避けている、時間帯限定ではあるが修羅の捕食に適した場所である。
 既にポイント入りしていた鄒衍すうえんによれば、ここへ来た当初はボイルが起こるほどだったという。
 常にベートフィッシュの多いこの場所なら必ずや釣れるはず、と日没からの期待も高まるが、結局粘るに値する感触を得られないことにより、集中力が途切れる。
 諦めついでに水中を覗き込んでみれば、ベイトフィッシュの群れの下で上を窺うナマズと、流れの中をうろつくナマズが確認できた。
 目に見える限りでもこれなのだから、実際にはこれ以上の数が居るはずであり、結局そのすべてを取りこぼしていたということになる。
 つくづく、新川で釣ったことの無い奴は大したことないのだと思い知らされるのだった。


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テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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