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夢枕(爆)

 12月25日。

 結局、何かとグラファイトロッドの方が使い勝手が良いということで、バスプロショップス・クランキンスティックからセントクロイ・プレミアにコンケストを載せ換え、調布水門に向かった。
 特に実験ネタを持ち込まなかったのは必釣を期していたためである。

 現地入りし、川面を見れば、ナマズの姿こそ見えなかったものの、流れとカバーが重なる区間に40前後の良型スモールマウスを三匹見ることができた。
 プレッシャーがかかり易い場所だけに、陽の出ているうちはどうにもなるまいと思いながらも、日没まで少々時間があったので、バスを見た一帯に何種かのベイトを投げてみたが、予想通り反応は得られなかった。
 諦めて日没を待っていたところ、恵施けいしが現れる。
 昨日、隣で二本の良型スモールマウスを連続で釣られたとのこと。おそらく先程見えていたうちの二匹だろう。
 ただでさえ釣り難い魚に強いプレッシャーが掛かってしまったのでは、朕にはどうすることも出来まい。
 多くの人がスモールマウスを釣ろうとして失敗しているが、それは、その難しさの根本原因に考えが及んでいないことと、自分の伎倆を把握出来ていないことにあるのだと思う。
 釣り好きとして知られる、ある著名な作家は“釣れない釣り人は哲学者”と表しているようだが、哲学を以て臨むなら釣れて然るべきである、と朕は反論したい。
 実なくして持論を吹聴するのは哲学ではなく、汚ねえ唾吐きという。
 朕は恵施がルアー歴が浅いのをいいことに、大いに顎をしゃくってやったが、これは伝説・雉系の実を伴わぬ虚飾とは内容を異にするものであり、自然環境の中にある肉食魚についてのことである。
 流行だの最新のことを知るよりも大事なことを語ったうえで、スモールマウスを諦めている理由と、ナマズに絞った釣りをする理由を説明し、恵施が見ている前で釣り上げてやろうと奮戦するも時あらず、17時の鐘とともに恵施撤退。

 日没後、鄒衍すうえん登場。
 ナマズの姿こそ見えなかったものの、必ず入ってくるはずである。それだけの根拠になる要素がここには揃っている。
 今すぐに反応を得られなくとも、ナマズは回遊するので、可能性を感じられているうちはキャストを続けた方が良い。
 しかし、久しく反応を得られなければ、何かしら間違いがあるのだということになる。
 やがて、何か間違っているのだろうと朕が釣果を諦め、撤退を口にしようとしていた頃、鄒衍がバイトを捉えていた。
 ンボなナマズに、これまでの鬱憤も晴れ、伝説三輪式に僻むことも忘れ喜ぶ。
 何とか礼を尽くしたいと思っていたところ、ヒットルアーはマールアミーゴだというので、「おめえ、マールアミーゴは良い良いっていうけどよお、オレには使いどころがわからねえ」と、伝説三輪することが出来たのだった。
 使うべき時と場所について、馬鹿でもわかるように説明し、実績を築いても尚、理解できない、或いは認められないのがレジェンドの凄みである。
 おそらく、これまでに正解はやり尽くして来たはずの自分だけがいつも釣れていないことに拗ねてそんな唾を吐いてしまったのだろうが、まったくだらしがねえ話である。

 降臨三年も残すところあとわずかだ。

 ※マー語


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テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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