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ヒューマンウエポン

 11月11日。

 この日、ハンドルのがたつきに起因する振動がシェイクするたびにグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいどうにもならなかった眠気から覚めてみれば、公孫戍よりドブに行くとのメールが入っていた。
 眠気、疲労感は抜けきっていなかったものの「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」と、修羅な心意気を奮い立たせ中野島ドブに向かうことにした。

 道中、大作ポイントに淳于髠じゅんうこん見るも素通りする。中野島、登戸の堰界隈を流浪しているうちにいずれ見えることもあろうというわけで、一路ドブを目指す。
 
 ドブに到着したところ、既に公孫戍は二匹のスモールマウスをキャッチしていたとのことで、施しに餓えている人のために写真を見せてくれた。
 曰く、非常にシビアな状況とのことで、確かにバイトはあっても鈎掛かりはぜず、朕は「こんな状況でオレに釣れるわけ無えだろ!」と、伝説アナザー氏ならこうキレるだろう的なキレ方をしてみせた。
 そこで、いちどポイントを休めることも兼ねて、ダムサイトの方を見に行くことにした。

 ダムサイトから堰下を眺めれば、大きく地形が変わっていた。
 少しキャストしてみたが、ここで粘ったところでうだつは上がるまいという感触しゃしなかったので、修羅いうところの冒険心を出して堰下に移動してみることにする。
 実際に見てみればなかなか魅力的な構成になっており、暑い時期にこの前の規模の台風が来ていれば面白いことになっていただろうと思わせるものがあった。
 コイがから集まるポイントがあり、これだけコイが集まるということは、ここは魚が身を置き易い環境になっているのだと判断した。コイの群れにナマズが紛れ込んでいることも大いに考えられる。
 ただ、今日はドブをメインに据えてのライトリグ用ルアーしか用意していない。
 陽が落ちてからは予想通り徘徊するナマズの姿を見ることが出来たが、反応は得られず。今の状況下ではソフトベートであれ、ハードベートであれ、よく水を掻き回しながら泳がせられるベイトを用いたいところ。
 朕はお手上げとなり「こんなの投げてるからなかなか釣れないんですよ」と、未満人な言い訳を用いて、釣れないのもやむなしという方向に持って行こうとしていたが、そうもいかない事態が発生。
 というのも、朕と同じくライトリグのみのタックルで来ていた公孫戍がヤマモトイカでキャッチしてしまったためである。
 朕は「ナマズにワームは無いよ」と、ビンテージな未満人の唾で応じた。
 いずれにせよ、ライトリグのみではこのポイントは厳しい。装備を揃えて後日改めることにして切り上げる。

 再び中野島ドブへ。
 時折降っていた雨にすっかり体が冷やされてしまったので、缶コーヒーなどを飲みながら、スタンダードジャズではなく、公孫家の最終兵器、レオニード・モギーの話を聞いて気力の回復を図る。
 モギーはこちらの想像を遥かに上回る破壊力を持っていて、今日は一文無しでありながら公孫戍の釣具屋巡りに付き添い、昼飯を施され満悦の境地にあったという。
 買えもしないロッドを手に取りながら素人丸出しな顎をしゃくり、ショッピングローンの存在に目を輝かせるピュアっぷり。
 また、文無しと言っておきながら、徐に缶ビールを飲み出し「公孫さんもどうですか?」と一本勧める飛び道具も持っているとか。
 剥にして被という稀有な特性を具え、徳は皆無でありながら才溢れていて、貧なるも大いに富める、恐るべき男である。
 さて、もう十分にプレッシャーは緩和されただろう、と改めてドブに入ってはみたものの、公孫戍はバイトのみ、朕は何も得られず、と、日中より惨い内容になってしまった。
 呆気なく納竿の時を迎えたところで、ノーフィッシュに終わった朕が「おめえは一軍、オレは二軍。そういう考えやめねえか、そもそもオレたちそういう付き合いだったか」と、伝説三輪式の哭礼を行って解散とした。
 何とも立派な文辞ではあるが、実際のところ修羅には二軍に入れるだけの実力さえ無かったことも明記しておかなければならない。

 ※マー語

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テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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大慶

オレはおめえと違ってガチじゃねえからよお…ってことで、火曜日にはそこへ行かせていただきマンモス!
ベイトが見つけられなくて、バギーのおっちゃんのごとく泣きが入ってるとこでした。

おおお…情けないボウズ釣行の様を見られていたとは…  朝水位上がりオイカワ観点の釣りだったが上河原合流点辺り不発→大作だったがオイカワらしき瀬なく…溜まりにも居ない!ポンコツポイントに成り下がりやがって!と信心深いので本尊に向かい立ちションして帰路についた…
落ち着いたのか15金に上河原合流点分流瀬には溢れんばかりのオイカワを楽しめたのでその辺りをガチの方の ベイト観点 からの推察に役立てていただきたく記させていただきます…
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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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