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週末遺事

 11月9日。

 宇奈根に向かう途中、改造三輪車を追い抜いた。
 発見した瞬間からかの登戸名物でないのはわかっていたが、ついつい修羅が休日の登戸を席捲していた時代に思いを馳せてしまう朕であった。
 今年五月に修羅の降臨に遭遇できた李俊と張横は強運の持ち主といっていいだろう。

 ポイントに着いてみれば、上流側に鄒衍すうえん、下流側に秦明。
 朕は、ハンドルのがたつきに起因する振動がシェイクするたびにグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいどうにもならない眠気にやられていたために出発が遅れてしまったことを悔やんだが、このどうにもならなさはどうにもならない。
 「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」「何だ、釣れてねえのか。だらしがねえなあ
 先行者にそれぞれ挨拶したのち、一通り川の様子を見てみれば、水位水勢は前回と変わらないものの、濁りはだいぶ抜けていた。
 水深が以前より深くなっているかのようだが、先日の台風で川底が掘られ、エリア全体の貯水量が増えたようだ。
 試みに、とDTラパラのミッドランナーを引いてみれば、下流側の駆け上がり帯以外にベイトが底を叩く所は無かった。
 
 下流側の駆け上がりを引いていた秦明は表層を引いて、朕はクランクベートを引いて水深を調べている途中に、と、それぞれバイトを捉えていたが、いずれもアタったとかバレたとかそんな話に止まっていた。
 朕はアタったとかバレたとかそんな話のついでに、対岸から見てもわかるほどカッコ悪いキャストの実演をして、皆がこの先もうひとつの伝説降臨を見落とすという損失の無いようにした。

 瞬く間に陽は傾き、誰も釣果を得られないままここに至ってしまった。
 水は回復傾向、地形も望ましい状態になっている。
 ただ、ベートが薄過ぎる。
 見えたとしても、スクールの規模、個体のサイズともに小さく、魚食魚を寄せるには弱い。
 困り果てていたが、陽が沈む直前辺りから、下流側の瀬から魚が続々と入ってくるのが見えるようになる。
 そのほとんどはコイであったが、コイの群れにナマズが紛れ込んでいるのはよくあること。アユらしき波紋が見えることもある。
 幾たびか浅場のコイをおびやかしながらも、粘るならここしかない、とキャストを続ける。
 
 17時の鐘が鳴り、秦明は撤退。
 「何だ、もう諦めるのか。おめえには根性が無え」と言えば、「オレはおめえと違ってガチじゃねからよお」と返る。
 礼は時宜に適ってこそ、陰陽は調和し、徳も具わるのである。
 秦明撤退後も、朕と鄒衍は「もしかした釣れるかもしれねえじゃねえかよお!」とキャストを続けた。
 鄒衍はバズベートを引き、朕はフローティングミノーを引いていたところ、フローティングミノーに反応が出る。
 とりあえず魚の顔を拝むことが出来たことで双方脱力し、朕が「11センチミノー投げてるだけで楽しい!」と、伝説アナザー式で締め括り、解散とした。


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テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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