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マキシマムブロウ

 10月16日。

 多摩川が落ち着くまでどれだけの時間を要するのかまるで想像がつかない。
 河川を司る者は自然を大切にせず、人のことを司る者は人を大切にしない。
 「それが…現実だ」と、みかんを食いながらジャーマンは言った。

 この日は、ハンドルのがたつきに起因する振動がシェイクするたびにグリップで増幅されどうにもならなくなるぐらいどうにもならない眠気から覚めた夕刻手前の出発となった。
 多摩川本流は釣りにならなそうなので、中野島ドブに行ってみることにする。

 途中、五本松に寄る。
 フェラガモ水路はワンドになっており、狸島は茂みごと流されていた。
 重機まで入れて大規模な河川改良を行ったはずの公共事業は結局、ナマズの産卵場所を破壊し、氾濫時の魚の避難場所を損なうという効果しか得られなかったのである。

 中野島堰上流域は姉歯水路が砂で埋まり、河川敷の便所は流されて無くなっていた。
 まさに水洗便所である。
 ドブに入ってみれば大減水のうえ流れも緩くなっていた。
 魚は居るが、バスやナマズの反応は無く、その姿を見ることも無い。
 他に行くあてもないので一通り流していたところ、公孫戍が現れる。
 貴人が居ると思って来てみれば、朕だったというので驚いたとのこと。
 現在の水の状態では無理だと公孫戍は言う。
 「おめえ何でそんなことがわかるんだよ!」と、伝説三輪式で吠えたいところではあるが、このフィールドに精通する者の眼は確かである。
 PEに組んだラインシステムだからこそ獲れる魚を釣るために組んできたラインシステムがちょうどトラブルに見舞われたこともあり、朕はここで釣りを断念。
 カフィなどを飲みながら、災害被災者に対して今私たちができることについて話し合うことにした。
 本気で誰かを救済することを考えたなら、何の助力にもならない者がわざわざしゃしゃり出ていくものではない。中途半端な真似をして、ただでさえ大変な目に遭っている人たちをかえって煩わせることにもなって新たに害を被らせることにもなりかねない。
 己を知らな過ぎるがゆえの害はこの漆園だけに止まらぬのか、と嘆息しての解散となった。

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テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : 多摩川 ルアーフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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