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東進西奔

 10月13日。

 大水が出るたびに対症療法的処置を行う治水。
 人々から搾り取った金が止め処なく流されていく。
 本当に自然を治め、人々を守る気があるのなら、朕には素晴らしい案がある。文王が訪ねて来た時に明かしてやりたい。
 これは無益にマフィアを潤すだけでなく、自然を豊かにしながら人類が存在する限り永続的に続く事業であり、周辺に住むものが利益を享受し、マフィアが守護者に生まれ変わる真の公共のための事業となる。
 この度の台風と多摩川ライブキャメラ映像、災害情報から知りうる限り、朕の描く大胆な治水対策は非常に優れているものだと自負する。
 これを実現させた為政者は夏の禹王、魏の西門豹に並び称されるだろう。
 と、釣行機会を台風に潰され妄想に耽っていると北狄の史進よりメールが届く。
 蝦夷地は穏やかな晴天だったとのことで、猿払川で多摩川ナマズを釣るような感覚でイトウが釣れたとのこと。
 ヒットルアーはシュマリ11Fと、多摩川でもナマズ狙いには有効なベイトである。
 もし彼が再び多摩川を訪れることがあったなら「関東も北海道と変わらない」と、捏造のカリスマのように顎をしゃくるのかもしれない。

 そして台風が去った当日。
 多摩川は壊滅的状況。
 ライブキャメラを見れば、登戸の地形はから変わっている。
 さてどうするか。
 相変わらず朕は乏金なしの日々を送っているが、手持ちの通貨はペリカから円天にまでは上がっていて、小型二輪を所有するぐらいはできるようになった。
 ということで開封城内に馬首を向ける。
 多摩川沿道の駒井町、喜多見辺りでは道端に泥が溜まり、風に舞う乾いた泥は悪臭を発している。
 いけ好かない都心部の街並みを抜け、意外にすんなり着いた青海、あけみ橋。
 歩道には淡水性の水草が打ち上げられ、ルアーを引いてもこれが絡んでくる。
 隅田川流域にこれほどウィードの豊富なところがあるのかと驚く。
 銀の息子の名前もウィードだ。
 野犬ロマンのことを思い出すほどに、釣果に繋がるサムシングは得られない。
 シーバサーは結構な数が来ているし、見た目にも潮は動いている。しかし魚の気配は感じられない。
 打ち上げられた巨ゴイの死骸と、跳ねるボラを一匹見るのみ。
 東京湾の水質の悪さはどこかで聞きかじったことがあるが、ともかく釣果を求めるうえでこのエリアは適切ではないと思われたので、他のポイントの様子を見ることなく、川崎のドブに移動することにした。
 都内の臨海エリアは思いのほか立ち入り可能な場所が多く、その点では川崎港より良いのだが、強く魚を寄せる、複合、ぶつかりといった要素を見出し難い。
 通えばいろいろと発見があるのかもしれないが、今のところ通うだけの魅力を感じていない。広漠という印象が拭えないのである。
 なるほど、この界隈に住まい、シーバスフィッシングもこなすという鄒衍すうえんがわざわざ多摩川に通うというのもわかる気がした。

 小島新田。
 他に釣り人も居らず、港内にはベートの群れが方々で見られ、セイゴの捕食らしき波紋も見えた。
 「しまった!小型ミノー忘れてきた!
 修羅がわざわざ叫んだ台詞は、釣れない言い訳にするための稚拙な印象操作に過ぎないが、ここでは水面に見えるベートが想像以上に小さかったために出てきたのである。
 この日は未知の臨海エリアをテクトロや遠投で探るつもりでいたため、小島新田のような小場所に手を入れるようなベイトは一切用意してこなかったのだった。
 せめてCD5やリッジ56Fぐらいはボックスに忍ばせておくべきだった。
 実験護岸に入れれば状況は変わってくるかもしれない、というところではあるが入れそうもない。
 手持ちでいちばん小さなCD7とNWポッパーで一流ししてみたが、まったく反応を得られなかったので伝説記念公園に移動することにした。

 「おめえばっかポイント独り占めしてんじゃねえよ!」発祥の地は、まさしく独り占め状態。台風の直後だからというより、世知辛さの実害があったからかもしれない。
 入れる範囲は極めて狭く、そのことに関しては苛立ちを覚えるほどだったが、護岸には5~7センチ程度のウルメイワシの死骸が打ち上げられており、水面にはベイトの群れの波紋が行き来する様子が見えていた。
 ここでもベイトが小さいのかアタったとかバレたとかそんな話が頻発する中、CD7、フラットラップ8へのバイトは深いが、CD9やリッジ90Fに替えるとバイトが減ったり、食いが浅かったりして「9センチミノー投げてるだけで楽しい」とはいかなかった。
 いつ世知辛さの実害を被るか知れたものではないので腰を据えてというわけにもいかず、盛況の中にあってセイゴ4匹、フッコ3匹という結果で終了とした。
 世間がもっと大らかで、寛容を美徳とする世の中であれば、朕の如きでも二桁釣果も可能な状況だっただけに残念としかいいようがない。
 聖人の不言の教え、一手間の心を誰もが実践していれば素晴らしい世の中になるだろうに…。

 釣果を得、昇龍菜館での晩飯も堪能できた。
 しかし心は晴れない。
 豊かなフィールドをつまらないものに縛られた連中に占有されているためだ。
 シーバス釣りに適した季節であっても、フィールドがこの有様では鬱屈してしまうのも当然だろう。 

 ※マー語
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テーマ : プロレス
ジャンル : スポーツ

tag : ルアーフィッシング シーバスフィッシング

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Author:dragon
天に替って道を行おうとする人。
玉帝の導きに従い、非凡なる境地を目指している。

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